音楽好きだからこそハマってしまう! 『アイ★チュウ』のただならぬ中毒性とは?

2017/11/28掲載
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 たとえばインディ・ロックやメタルやプログレしか聴かなかった……そんな人たちが突如アイドルやアニメ音楽のおもしろさに気づいてハマってしまう(しかも、その深さがハンパじゃない!)という現象は、ここ数年よく起きている“音楽ファンあるある”の1つ。そんなふうにすっかりその道にハマってしまった人から、まだまだそれには抵抗がある!という人までも夢中にさせてしまうかもしれない1つのコンテンツを、ここでご紹介したいと思う。
 『アイ★チュウ』というiOS/Android向けゲームをご存じだろうか。『アイドルマスター』や『ラブライブ!』という作品名は聞いたことがあるかもしれないが、それらと同じ“アイドルの卵”の成長を見つめる作品である『アイ★チュウ』。有名事務所“エルドール”が設けた学園“エトワール・ヴィオスクール”でアイドルを目指すキャラクターたちをプロデューサーとして成長させると同時に、恋愛まで楽しめてしまうゲームなのだが、ちょっと違うのはアイドルたちは全員男子で、しかも超イケメン揃いということ! ゲームは100万ダウンロードを突破、ファースト・アルバムはオリコン週間チャート7位を記録、キャラクター人気投票は総数900万票を集める……と書けば、人気の度合いはおわかりいただけると思うが、今、人気のジャンルだからこそその中でなぜ『アイ★チュウ』が選ばれ、愛されているか……ちょっと気になってきたのではないだろうか。
 その理由のひとつは、“アイドル”ならではの“わかりやすさ”と“楽曲の良さ”。『アイ★チュウ』には個性あふれる9つのユニットがあるが、それぞれの“個性”が現実のアイドル以上に突き抜けているのがおもしろい。それを一目瞭然で楽しめるのが『creation』というCDシリーズだ。『アイ★チュウ』1周年を記念して発売されたユニット別シングル8作品で、そのすべての盤の1曲目に「We are I★CHU!」という楽曲を収めている。それがユニットごとに異なるカラーでアレンジ/表現されており、「これって同じ曲なの?」と思ってしまうほどのクオリティ。しかも、王道のアイドル・ポップからキラキラテクノ、V系ロック、バンド・サウンド、和やジャジーなエッセンスの光るもの……などなど、どんな音楽ファンもどこかに引っかかるフックを持っているのだ。現在は、この『creation』シリーズのリリースされている“F∞F”“Twinkle Bell”“I♥B”“ArS”“天上天下”“Lancelot”“RE: BERSERK”“POP'N STAR”に加え、昨年登場した“Alchemist”の全9ユニット、32人のまったく異なる個性と音楽性に出会うことができるのだから、本当に音楽が好きな人こそ『アイ★チュウ』にハマってしまうというのも納得がいく。6月にリリースされたミニ・アルバム『アイ★チュウ〜シャッフルユニットミニアルバム〜』には、『けいおん!』シリーズなどで知られる作詞家の大森祥子も全面参加するなど、才能あふれるクリエイターとの化学反応も見逃せない魅力のひとつだ。
 しかも、そんな良質な音楽をリアルに楽しめ、“アイドルを応援したい”想いをリアルに叶えてくれる場所がしっかり用意されているのも、『アイ★チュウ』が愛される大きな理由だろう。ゲームを舞台化したいわゆる“2.5次元舞台”『アイ★チュウ ザ・ステージ 〜 Stairway to étoile〜』が、2017年夏に上演。ユニットごとの歌唱シーンが多数あり、観客はサイリウムを振りともに歌い、コール&レスポンスもある……だけでなく、なんと最後に披露される新曲を歌える権利が、当日の観客によるリアル投票で決定されるという“超・観客参加型”の舞台になっていたのだ。幕間にある投票までに観客の心をゆらすべく、役者は全身全霊で歌とパフォーマンスを届ける。そこには毎公演が“生き物”のような熱量、本当の“ライヴ”感があった。筆者の入った公演では、ずっと1位が取れなかったインターナショナル・バンド・ユニット“I♥B”が初めて1位となった日で、そのとき壇上の全ユニットが喜び、観客が涙し、そして何よりI♥Bメンバーがファンへの心からの感謝を表していたのを、そのときの感動そのままにはっきりと思い出すことができる。「これがあるべき“ライヴ体験”である」と、今でもそのときに感じたのと同じ気持ちで言えるのは、その感動が“本物”だったからに違いない。
 そして先日11月25日、その舞台の歌唱シーンを再構成しライヴヴァージョンにアレンジしたショウ『LIVE!!アイ★チュウ ザ・ステージ』が開催。Zepp Tokyo昼夜2公演は即完売、チケットが高額で転売されてしまうと急遽、niconicoで生中継を行ないファンと音楽を守るという対応も素晴らしかった。そのライヴ終わりに一部キャストの卒業と2018年2月の新公演開催の発表もあった。26日より発売された8万円(!)の“全通チケット”の存在からも、作品へのファンの熱量の高さが窺えるはずだ。12月6日には、前述した900万票を集めたキャラクター総選挙上位者によるミニ・アルバム『アイ★チュウ 〜I★Chu Award 2017ミニアルバム〜』がリリース。1位の“Alchemist”麗 朔空(CV:西山宏太朗)、2位の“Lancelot”赤羽根双海(CV:内田雄馬)、3位の“RE:BERSERK”エヴァ・アームストロング(CV:下野紘)、そして“ラッキーボーイ”として選ばれた“RE:BERSERK”十文字蛮(CV:下妻由幸)のソロ楽曲と所属グループのヴォイス・ドラマを収録。人気キャラの魅力がギュッと詰まったこのCDから、『アイ★チュウ』の世界に入ってみるのもいいかもしれない。
 さらに12月9日には、2016年の第1回総選挙1位を獲得した人気キャラクター“華房心”率いるグループ“POP'N STAR”の声優キャストらが出演するライヴ『POP'N STAR CARNIVAL!』が日テレらんらんホールにて開催。村瀬歩、天滉平、山本和臣ら人気声優総出演のライヴもまた、音楽の幸福感に満ちあふれたものになることは間違いないだろう(残念ながらこちらのチケットも昼夜2回、即完してしまったとのこと!)。本体のアプリゲームのほうも、現在大人気のゲーム『A3!』とのコラボが大きな話題を集め、関連ワードが続々SNSのトレンド入りを果たした。コラボで『アイ★チュウ』を知った『A3!』ファンが『アイ★チュウ』にすっかりハマってしまったという話もよく聞くし、この作品の中毒性は本物だなぁとあらためて思う。最近、“本物”に出会っていないなと感じる音楽ファンにこそ、『アイ★チュウ』に触れてみてほしい。気づいたらすっかりハマってゲームにCDに舞台にライヴ、声優に舞台キャスト……と深堀りしている。そんな初めて音楽を好きになったときのような喜びがあなたを待っているはずだ。
文/盒桐吉
Live & Release info
アイ★チュウアイ★チュウ
POP'N STAR CARNIVAL!
12月9日(日)東京・日テレらんらんホール
昼の部 開場13:30/開演 14:30
夜の部 開場17:00/開演 18:00

SOLD OUT!


アイ★チュウ 〜I★Chu Award 2017ミニアルバム〜
VIZL-1285/初回限定盤
※缶バッジ(全4種の内1種ランダム)/ゲーム内アイテムプレゼントコード:総選挙2017 GRカード(全4種の内1種選択可)/イイラストカード(全4種)付き
VICL-64901/通常盤
※ゲーム内アイテムプレゼントコード:プレミアムチケット(1枚)
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