前回のソロ・インタビューに続き、今回は
清 竜人に“夫人”を交えた7人でのインタビューを敢行! 前代未聞の一夫多妻制ユニット清 竜人25は一体どのようにして生まれたのか? 今回もプロインタビュアー
吉田豪を聞き手にお届けします。
(前列左より)清 美咲(第4夫人), 清 竜人, 清 可恩(第6夫人)
(後列左より)清 桃花(第2夫人), 清 亜美(第3夫人), 清 咲乃(第1夫人), 清 菜月(第5夫人)
「プライベートとの境目が分かんなくなってくる。書類に〈既婚 / 未婚〉って記入するときとか、一瞬、どっちに丸つけたらいいか分かんなくなったり」(第3夫人:亜美)
――ここからは夫人たちも加えたインタビューです! 皆さん、もうグループには馴染んできました?
清 美咲(第4夫人:以下、美咲) 「はい。だいぶ」
――竜人さんの人間性もだいたい分かってきた?
(全員、竜人を見て口ごもる)
清 亜美(第3夫人:以下、亜美) 「最初に会った頃は色っぽくて、歩くフェロモンみたいだなと思ってたんですよ。おとなしそうだし。でも、だんだんお爺ちゃんみたいだなって感じるようになってきて」
――お爺ちゃん(笑)。
清 竜人(以下、竜人) 「……(微笑)」
亜美 「癒し系? 結構イメージが変わっちゃって」
――おとなしくはなかった?
美咲 「でも、普段はそんなに喋んないよね。ライヴのときは凄いけど。オンとオフの差が激しい」
――竜人さんも皆さんの人間性はだいたい分かってきた?
竜人 「まあ、だいたい……」
――グループ内にルールはあるんですか? いわゆるアイドル的な恋愛禁止とか、夫婦だから浮気禁止とか。
竜人 「まあ、それなりにはありますけど」
――他よりは厳しくなさそうですよね。
竜人 「そのへんも含めてアイドルとアーティストの間をさまよってる感じです。禁止してることは……特にないかな」
清 菜月(第5夫人:以下、菜月) 「繁華街の立ち寄りとか?」
竜人 「まあ、人としてちゃんとしてれば」
――皆さんアイドル・グループをやってるっていう実感とかあります? アイドルとは、また別のもの?
美咲 「他のアイドルさんのツイッターとかを見てる限りは、そこまでアイドルアイドルはしてないかも」
――してないですよね、間違いなく(笑)。皆さんどれぐらいの理解でグループに入ったんですか? 最初からこういう形になるというのは見えていた?
清 可恩(第6夫人:以下、可恩) 「何も知らずに応募しました。合格してから“全員、苗字は清になります。結婚します。指環します”とか言われて、“あ……そうなんだ”って(笑)」
亜美 「でも、最初から言われてなかった? “竜人の嫁”みたいな設定でって。そのときは、“おいおい、大丈夫かな”って、ちょっと思った(笑)」
美咲 「お母さんにも“大丈夫なの?”って言われた(笑)」
――親御さんは心配しますよね。
美咲 「めっちゃ心配してました。“嫁が何人? え、6人!? ”みたいな(笑)」
亜美 「どういうことだよって(笑)」
可恩 「新手の結婚詐欺みたいな(笑)」
竜人 「あははは!」
可恩 「まだ高校生だし、コンセプト聞いたときも“大丈夫かな?”って」
竜人 「大丈夫かな、この人って(笑)?」
美咲 「……あ、指環?みたいな(笑)」
亜美 「だから親には言いづらかった」
美咲 「私、結構落ち着いてから言った」
竜人 「あ、そうだったんだ!」
亜美 「曲ができあがってから」
――そこまでくれば説明しやすいでしょうけど、最初の段階では騙されてると思われるでしょうね。
亜美 「本当にそうでした」
――で、“どんな人なの?”って聞かれて写真を見せたら余計に心配されて(笑)。
可恩 「そうなんですよ〜!」
竜人 「あははは!」
――もう皆さん、親御さんにも理解してもらえましたか?
全員 「はい!」
――夫人としての立場にも慣れてきました?
可恩 「病院とかで普通に本名で苗字を呼ばれると、あんまり反応できなくなっちゃいました。清って苗字の人が他にいたんですよ。そのときに“清さん”って呼ばれたら“ハイ!”って言っちゃったら、周りが“は?”みたいな空気になって」
亜美 「プライベートとの境目が分かんなくなってくる。書類に〈既婚 / 未婚〉って記入するときとか、一瞬、どっちに丸つけたらいいか分かんなくなったり」
可恩 「分かる分かる!」
――それぐらい皆さん入りこんでるわけですか。
亜美 「はい。結婚したので(笑)」
――竜人さんも、それぐらいのプロ意識で入りこんでいるんですか?
竜人 「はい。僕はもうどっぷり入ってますよ」
――ちなみに竜人さんは取材が嫌いで、そんなことより下ネタが話したいって言ってたんですけど、皆さんに下ネタを振るようなことはあったんですか?
亜美 「私が一方的に振ってます」
竜人 「亜美に下ネタをツイッターで言われるぐらいの感じで」
亜美 「逆セクハラしてるんじゃないかって(笑)。私、ツイッターで話すタイプなんで」
美咲 「コミュ障じゃん(笑)」
亜美 「現実だとおとなしくなっちゃうタイプです」
可恩 「ツイ廃の域だ(笑)」
清 咲乃(第1夫人:以下、咲乃) 「亜美ちゃんがいるから、私はツイッターはいいやって思います」
可恩 「6人分ぐらい毎日更新してくれるからね」
清 桃花(第2夫人:以下、桃花) 「ありがとう」
亜美 「おい(笑)!」
「オーディションに応募してきた子のほとんどが僕のこと知らなかったんですよ。当初はスタッフと、“ファンしか来ないんじゃないか?”みたいな話をしてたんですけど」(竜人)
――夫人どうしの仲はいいんですか?
亜美 「そうですね。中心が竜人君って決まってるからセンター争いとかないし」
――ああ、そうか。アイドル・グループ特有の面倒くさいことが起きない。
全員 「はい!」
――女子だけのグループって結構トラブルが起きやすいんですよ。派閥問題とか。
全員 「あ〜」
竜人 「そりゃそうですよね」
可恩 「仲はいいよね。一緒に遊んだりするし」
美咲 「今度ラーメン食べに行きたいよね?」
全員 「行きたーい!」
――こういうふうに普段女子と一緒にいるから、竜人さんも“いまの趣味は食べること”みたいなモードになってるんですか?
竜人 「ああ、そうですね。最近は本当によく食べてて。ライヴでメンバーに持ち上げられるシーンがあるんですけど……」
全員 「重い!」
可恩 「会った頃より太ったよね」
桃花 「日によって違う」
亜美 「リハーサルのときはまあまあだったのに、本番で仕上げてきて(笑)。あれは重かった!」
竜人 「あははは!」
亜美 「前日に焼肉食べにいったって言ってました」
桃花 「ダメだよね。ナメてる(笑)」
竜人 「いつもこうやってブーブー言われてます(笑)」
――男子と一緒にもの作りをするのが苦手だった人がこの状況になってみてどうですか? ハーレム感はありますか?
竜人 「前は現場に男しかいなかったんで、それこそメンバーがいることによって、メイクさんが増えたりスタイリストも女性の方が増えたりとか現場の男女比がまったく変わったんで、仕事全体の雰囲気が変わりましたね。前は現場に行っても、むさっくるしい男ばかりでしたけど、そういう空気じゃなくなりました。にぎやかになりましたね」
桃花 「よかった!」
竜人 「よかったとは言ってない。変わったって言ったの」
桃花 「……えっ!?」
亜美 「そこは乗っといてくれればいいのに(笑)」
――基本は楽しいほうに転がってるわけですよね。
竜人 「仕事が楽しくなりましたね」
桃花 「じゃあやっぱり、よかった!」
――普段はこうやって愛を確かめる時間はないから、取材のタイミングで竜人さんが考えてることを初めて聞くわけですかね。
美咲 「結構、こういうときに何を考えてるか分かるよね。メンバーをどうやって選んだとか」
――まずオーディションの基準が分からないですもんね。
美咲 「第1印象で選んだって3回ぐらい聞いてるから、じゃあそうだったのかなって」
竜人 「でも、本当に第1印象で選びましたよ」
――最初メンバー見たときは、正直よく分からないチョイスっていうか……。
美咲 「よく分からないチョイス(笑)! ツラい!」
(全員爆笑)
亜美 「ディスられてる(笑)!」
――結構、雑多な感じというか……。
竜人 「吉田さん、毒舌やから(笑)。みんな今、サラっと毒吐かれたよ(笑)」
可恩 「ひどい(笑)!」
亜美 「面白い!」
――違うんですよ(笑)。竜人さんは声優さんとか好きだから、もっと声に特徴がある人を集めてくるんじゃないかと思ったんです。
竜人 「まあ、声に特徴があるのは可恩だけですね」
――清 竜人25のライヴを観にいって、一発で声に特徴があるって分かったのは可恩さんだけで。あと別の意味で特徴がある人が一人いて……みたいな。
亜美 「あ、毒吐かれてるかも(笑)」
――一人だけ音が外れてる人がいるぞ、みたいな(笑)。
亜美 「やばい、やばい、やばい(笑)」
――自覚はあるんですね(笑)。
竜人 「歌とかダンスの審査もしたんですけど、そういうのとは別に部屋に入ってきたときのファースト・インプレッションで決めた感じはあります。歌とかダンスなんてやってるうちに上手くなるから、そこは度外視して」
――その基準は間違ってなかったなと思いますか?
竜人 「うん。思いますね。面白かったのが、オーディションに応募してきた子のほとんどが僕のこと知らなかったんですよ。当初はスタッフと、“ファンしか来ないんじゃないか?”みたいな話をしてたんですけど、始まってみたらそうじゃなくて。だからよかったなと思って」
――これは一人ずつに聞いて見たいんですけど、みなさんが考えるアイドルってどういうものですか? じゃあ第1夫人から順番に。
咲乃 「えー。難しいですね……。でも、誰かに憧れられたりしたら、それはもうアイドルなんじゃないかと思うんです。大きい舞台とかに立たなくても、普通に過ごしてる学校とかでも憧れられる人とかいるじゃないですか? そういう存在なのかなって思います」
――第2夫人は?
桃花 「私、もともとアイドルが好きで、正統派からそうじゃないアイドルまで好きだったんですけど、やっぱり可愛くて歌が上手くてとか、アイドルの条件っていろいろあるじゃないですか? 求められるものも結構あると思うんですけど、私は人のことを元気にできるのがアイドルだと思っていて。私も嫌なこととかあったときに好きなアイドルの動画を観たりとか、曲を聴いたりとかして元気を出してたんで、自分もそういう存在になれたらいいなと思っています」
――第3夫人は?
亜美 「アイドルって昔は完璧な、それこそみんなが憧れる女性像みたいな感じだったと思うんですけど、今はSNSとかあって、いろんなアイドルさんが結構、裏のこととか喋ってるじゃないですか(笑)。一番曖昧な存在で、なんでもありな存在でもあって……でも誰かを元気にできればアイドルなのかなって思います」
――第4夫人は?
美咲 「誰かから見て可愛かったら、それはその人のアイドルなんで、それだけでいいんじゃないですか? たとえば笑顔が可愛かったり、誰かの目を惹くものがあったら、それだけでアイドルだと思います」
――第5夫人は?
菜月 「歌と踊りが上手くて……ライヴをしてる人」
――上手さが重要なんですね。
菜月 「ネットとかだけじゃなくて、ちゃんとライヴをやってる感じが。だからアイドルは……ちゃんとしてる人」
――ちゃんとしてる人(笑)。
菜月 「歌と踊りが本当に好きでやってる人」
亜美 「やばいやばい、私、今の定義から完全に外れてるんですけど(笑)」
――第6夫人は?
可恩 「昔はアイドルって究極の存在だったわけじゃないですか。ずば抜けて可愛いとか。でも今は、歌とかダンスが上手かったりする以外にも、面白い子がいたりとか、いろんな個性が引き立つアイドルが多いなと思っているので、それぞれがいいところをいかにみんなに好きになってもらえるかっていう。自分の得意な分野をどんどん世の中に発信していける人が今はアイドルとして注目されてるのかなって。自分たちも全然聞いたことないようなコンセプトから生まれたグループだし、オリジナリティとか個性のあるグループだと思うんで、そこは自信を持って。自分に自信はないけど、頑張って自信を持っていくのが一番かなと思って」
――竜人さん、皆さんのアイドル感を聞いてどうですか?
竜人 「みんな、なんも考えてないなって(あっさりと)」
――それは感じましたね(笑)。
亜美 「バレた(笑)!」
――あとこれも全員に聞きたいんですけど、皆さんが考える“アイドルがやっちゃいけないこと”ってどういうことですか? じゃあ第1夫人から。
咲乃 「やっちゃいけないことは……裏切ること」
――ファンを?
咲乃 「いい意味で裏切るのはいいと思うんですけど。恋愛とかじゃなくて」
――それ以外にどういう裏切り行為がありますか?
咲乃 「えー、なんだろう…………麻薬とか?」
(全員爆笑!)
――それは確かにやっちゃいけない(笑)。
可恩 「それ、人としてやっちゃいけないことだよ!」
――でも、ボクが求めてた答えですよ(笑)。
咲乃 「あー、恥ずかしい(笑)」
――第2夫人は?
桃花 「下品なこととか、あとは下品すぎる変顔」
美咲 「亜美ちゃんじゃん!」
全員 「亜美ちゃんアウトー!」
桃花 「普段ツイッターとかに載せる写真って可愛いやつじゃないですか。でもそれが下品すぎちゃうと普段の印象から崩れちゃうのかなと思って、私はなるべく載せないようにしています」
亜美 「ディスられまくってる(笑)」
美咲 「今日はディスられる日だよ!」
亜美 「今日、一番ヤバい写真載せよ〜」
――じゃあディスられまくってる第3夫人は?
亜美 「特にNGってない気がするんですけど。法に触れなければ」
――それだけ(笑)。法さえ守ればあとは何をやってもいいんじゃないかと。
亜美 「うーん、そうですね。みんなが決め顔載せてるんだったら変顔を載せようかなって。目立ったもの勝ちなんで!」
――でも、それは確かにそうですよ。ライヴで一人だけ凄い歌声の人がいるぞっていう目立ち方でも……。
亜美 「ちょっと! それってアイドルらしからぬ印象じゃないですか(笑)!」
――でも、覚えやすいっていうのはいいことなんで。
亜美 「(即座に)そうですよね。大事です、そういうの」
――第4夫人は?
美咲 「アイドルがやっちゃいけないこと……特にないんじゃないですか?」
――ドラッグも?
竜人 「ドラッグはダメ(笑)!」
美咲 「ドラッグはダメですけど(笑)」
――バンド好きだとそれぐらいの基準になりますよね。
美咲 「はい。アバウトっていうか」
――第5夫人はどうですか?
菜月 「可愛い人は何をしても大丈夫だと思います」
――真理ですね、それは(笑)。
菜月 「で、バレなければ大丈夫」
――それも真理ですね(笑)。ちゃんと嘘をつき通せるんだったら何をやっても大丈夫?
菜月 「だと思います」
――じゃあ第6夫人は?
可恩 「えー、なんだろう……やっぱり麻薬とか?」
(全員爆笑)
――そこは被せないでいいんですよ!
可恩 「あと、自分に嘘をつかないこと」
――どうですか、竜人さん、この一連の答えを聞いて。
竜人 「まあ……いいんじゃないですかね(あっさりと)」
――流しましたね(笑)。この先どういう方向に進めていきたいとか、ある程度決まっていたりするんですか?
竜人 「結構、最初の段階でいろんなことを決めてコンセプチュアルにスタートしたんで、あとはこのまま広げていくだけかなって」
「(今後やりたいことを聞かれて)野球の実況とかしたい。始球式はみんなでもやりたいし」(第6夫人:可恩)
「もし始球式の話があったとしても、周りで6人が見守ってる中、俺が投げるから」(竜人)
――竜人さんは気まぐれにやりたいことを変える人じゃないですか。皆さん不安はないですか?
全員 「あります!」
――やっぱり(笑)。
可恩 「捨てられそう!」
美咲 「突然、“今日で終わりだから”とか言われそう!」
竜人 「そうなりたくないなら、みんなそれなりに俺の機嫌を取ってもらわないと」
亜美 「えー!」
美咲 「ウチらの技量で変わるんだ!」
――皆さんの頑張り次第で(笑)。
亜美 「どうしよう。急にツイッターから公式のマークが消えてたら(笑)。アイコンも変わって、卵のマークになってたり……」
竜人 「あははは!」
――基本、竜人さんが楽しかったら続く感じなんですかね。
竜人 「そうですね」
全員 「怖い!」
亜美 「離婚会見(笑)」
――やるんですか(笑)。
亜美 「ちゃんと終わりがあるなら離婚会見したい」
――指環を全部返還して、みたいな。
亜美 「そうですね。ステージ上に置いて“普通の女の子に戻ります”って」
竜人 「ふふふ」
――いいですね、そのラスト・ライヴ。
可恩 「まだ今の段階では1stシングルも出てないのに!」
(全員爆笑)
――そうですよ(笑)。皆さんこの先やりたいことはありますか?
咲乃 「私は演技がしたいです」
桃花 「私はこの先いろんな人に会いたいんで、ライヴをいっぱいしたいです」
――アイドル絡みの対バンとか。
桃花 「そうですね。めっちゃやりたいんですよ!
乃木坂46さんの
西野七瀬さんが好きなので、西野七瀬さんに会えれば、もう……」
竜人 「七瀬さんよりも桃花のほうが可愛いよ」
桃花 「ありがとうございます!」
――第3夫人はどうですか?
亜美 「漠然としてるんですけど、面白いことがしたくて。今、一番面白いと思えるのは、この25ですね」
――第4夫人は?
竜人 「浮気やん」
可恩 「不倫ですよ」
美咲 「(棒読みで)はーい、あらためます」
可恩 「いさぎよい(笑)!」
――第5夫人は?
菜月 「清 竜人25だったらフランスとかでライヴしたくて、個人ではミュージカルに出たいです」
――第6夫人は?
可恩 「声を活かした仕事がしたくて、声優に挑戦したりアニメソングを歌いたいです。あと始球式にも出たい」
――始球式(笑)。
可恩 「野球が好きなんです。始球式に出て、将来的には元アイドルとして野球の解説を……」
――解説!? 元アイドルからそこまでいけるんですかね。
可恩 「実況? 実況とかしたい。でも、始球式はみんなでもやりたいし」
竜人 「始球式やっても、投げるのは俺だよ?」
可恩 「そこは譲れないです!」
――アイドルの始球式って、ボールがキャッチャーまで届くだけで感動しますもんね。
可恩 「だから、めっちゃキャッチボールの練習してるんですよ」
――いつ始球式の話が来てもいいように?
可恩 「はい!」
竜人 「もし始球式の話があったとしても、周りで6人が見守ってる中、俺が投げるから」
可恩 「絶対やだ! 超悲しい〜。……でも、まあしょうがないか」
――竜人さんが投げた瞬間、盛り上がる6人の姿がちょっと見たくなってきました。
竜人 「あははは」
竜人 「ここまで曲の話、まったくなかったですね(笑)」
――結婚がテーマになってますけど、どういう流れでこの曲になったんですか?
竜人 「タイトルを読んで字のごとくなんですけど、コンセプトを分かり易くしようと思ったのと、音楽的にいうと、ちょっと時代感をズラそうと思って。いわゆる2010年っぽいデジタルな音は避けて、一昔前っていうとあれですけど、世代が違う人と一緒にやりたいなと思って、それでアレンジをダンスマンさんにお願いしたんです。これ、メンバーが決まってすぐのレコーディングだったんだよね」
可恩 「顔合わせのときに曲を渡されて、3日後ぐらいにレコーディングしたんですよ」
亜美 「マジか!みたいな」
可恩 「はじめての活動がレコーディングだったから、初々しい感じだったよね」
亜美 「今だったらもっと上手く歌える」
――それは単純にスケジュール的な問題だったんですか?
竜人 「そうです。初々しい感じを録りたいとか、そういうこともなく(笑)。ライヴが決まってたんで」
美咲 「入った瞬間に“ライヴが決まってるから”って言われて、“えっ!?”みたいな」
竜人 「昨日まで素人だった子が1ヵ月後にZEPPでライヴして、2ヵ月後にデビューとか、他のグループだとありえないと思うんですけど。でも、それぐらいスパルタのほうが人は成長するような気がするんで。いろんなことがハイペースで進んだんですけど、振り返ってみると、みんなにとってもよかったですね」
――この先もスパルタでいく感じなんですか?
竜人 「はい(微笑)」
取材・文 / 吉田 豪(2014年10月)
撮影 / 相澤心也