日本語ラップ対談「サ上とロ吉と深瀬さん Back Again」サイプレス上野とロベルト吉野×深瀬智聖(LinQ)

LinQ   2014/01/30掲載
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福岡を拠点にしながら全国規模での活動を展開するアイドル・グループ、LinQ。その中で、「日本語ラップが好き過ぎるアイドル」というオリジナルな道を邁進する深瀬智聖と、今や日本語ラップのモスト・ウォンテッド&モスト・デンジャラス・コンビとして活躍するサイプレス上野とロベルト吉野。2012年に行なわれ、コア過ぎる対談として局地的に話題になったこの2組による対談が、2年ぶりに復活。深瀬さんはヒップホップの祭典〈B-BOY PARK〉への出演、サ上とロ吉はNegiccoの1stアルバム『Melody Palette』収録楽曲「ナターシア」のプロデュースなど、お互いにアイドルとヒップホップをクロス・オーバーした展開を経た後に行なわれた対談はどんな決着を見せるのか。乞うご期待!
「智聖ちゃんは土足で踏み込んで来てるわけじゃないから、B-BOYも受け入れるよね。それを受け入れられない奴は、B-BOYじゃないよ」(サ上)
――この2組が会うのは2年ぶりですか?
サイプレス上野(以下、サ上) 「去年、俺らが九州でライヴをやったときに、智聖ちゃんが遊びに来てくれたんだよね。そのとき、俺らとTOJIN BATTLE ROYALQ-ILLくん、それに智聖ちゃんっていう、2度と揃いそうにない、ヒップホップ・ファンでも頭がおかしくなる面子で話す機会があって。あと、去年の〈B-BOY PARK〉でも会えはしなかったんだけど、同じステージに立ったからね」
――今話題に出たように、昨年のトピックとしては、深瀬さんが「DJ CHISEI with LinQ」として、夏のB-BOY PARKに出場されましたね。しかも、その前日はプロレス団体・DDTの興行に参戦していたという。
サ上 「熱い! 俺たちのスケジュールみたいな行動だ(笑)」
深瀬智聖(以下、深瀬) 「〈B-BOY PARK〉は、LinQの振り付けをしてくださってるSO先生(BE BOP CREW / IMPERIAL JB's)や、統括プロデューサーのTOMYさんの繋がりで出させていただくことになって。正直、本当にビビッてたんですけど、光栄ですし、断る理由もないので、とにかく出てみようって。でも、ホントに怖かったです。泣きましたもん」
サ上 「こんな、か弱い女の子を泣かすなんて……許せねえ! そんなに怯えさせるB-BOY PARK(の権威)が憎い!」
深瀬 「私の前に出てたのがDJ CELORYさんだったんですけど、バッキバキのフロア・バンガーを流してて、お客さんもすごくノリノリだったんで、“ああ、こんな凄いプレイのあとに、私なんて出ちゃいけないよ……”って、後ろでずっと震えてたんですよ」
サ上 「そんなことになってたとは……」
深瀬 「ホントに逃げたくなりましたね。でも、やってみて、一生懸命やったのを認めて下さったB-BOYの方が少なからずいらしたんで、それはすごく嬉しかったですね」
ロベルト吉野(以下、ロ吉) 「エエ話や……」
――Twitterとかで、もっと言いがかりみたいな反応があると思ったら、僕が見る限りほとんどネガティヴな反応は見なかったですね。
サ上 「智聖ちゃんは結果メイン・ステージだったけど、最初メインになるハズだった俺たちが出たサブ・ステージは、NONKEY(LIFE EARTH)くんが本当に頑張って仕切ってくれてたからね。なんでメインとサブがひっくり返ったかは想像にお任せします……」
深瀬 「晋平太さんもずっと私たちが出てる間、ステージ脇にいてくださって、私がDJで出る前にも“アイドルとか偏見なしで見てやってくれ”って客席に向かって言ってくださって、それも本当に心強かったし、涙が出そうになりました」
サ上 「晋平太も大人になったなぁ(笑)。でも、それだけ不安で怖かったのに、それでも勇気を持ってあの場所に出るっていうのは、B-BOYイズムですよ」
――しかも、アウェイだから怖いっていうだけじゃなくて、そこにリスペクトがあるからこそ、怖くなるっていうのが深瀬さんらしいですね。実際に、LinQが出ることが決まったあとに、Twitterで前回の対談のアドレスを貼って、“これくらいちゃんとヒップホップが好きな子が出るんだから”ってフォローしてるツイートが何件もあって。
サ上 「土足で踏み込んで来てるわけじゃないから、B-BOYも受け入れるよね。それを受け入れられない奴は、B-BOYじゃないよ。俺らも 本来は〈B-BOY PARK〉に呼ばれるようなタイプじゃなかったし、昔は出ても“朝10時から7分だけ”みたいな無理矢理な差し込まれ方で、出番が終わったらいきなり殴られたりしてたもんな」
ロ吉 「俺らはちゃんと時間守ってキッチリやってるのに、“お前らは動きが反則だ”みたいな、謎の制裁を喰らったり」
――理不尽すぎる!
ロ吉 「それでスゲえ悩んじゃって」
サ上 「出れるってことはやっぱり嬉しいんだけど、いろいろ苦い現実も見せられて。でも、〈B-BOY PARK 2009〉で、ZEEBRAさんの実行委員長のもと、ダースレイダーや俺たちの世代が運営に携わって、それをひっくり返せたんだよね。もう戻ってる感あるけど(笑)」
――B-BOYの前でのDJはいかがでしたか?
深瀬 「選曲も本当に悩んだんですよね。悩んだ結果、自分の好みばっかりになっちゃって。餓鬼レンジャーも〈ラッキー・ボーイズ〉とか……」
――餓鬼レンの中でも結構渋い目の曲ですね。
深瀬 「だから正直失敗したな……って」
――当日の深瀬さんのプレイリストですが、ブログ「魂の叫び」から引用させて頂くと、

#1 Young Goku/Fla$hBackS
#2 GOROAWASE/B.D.feat. GORE-TEX
#3 Nan Shot-Ya/TOJIN BATTLE ROYAL
#4 一所懸命/漢

〜LinQ〜
ハジメマシテ soul mix
HANABI!!

#5 MR.DYNAMITE/Zeebra
#6 天下の回りモン/K DUB SHINE
#7 ラッキー・ボーイズ/餓鬼レンジャー
#8 ウワサの真相/RHYMESTER featuring F.O.H

 ……という構成でした。正直、渋すぎてお祭り感ゼロ(笑)!
サ上 「でも、ヒット曲バンバンかけるよりも、智聖ちゃんがどういう人かが分かるセット・リストだから最高でしょ。“この子……たぶんおかしいぞ!”って部分も含めて(笑)」
深瀬 「その日に対する想いで、そういう構成になったんですよね。でも、自分だけがメッチャ満足しちゃったのかなって、モヤモヤはして。だから、今度また機会があれば、雰囲気を読んだ、もっとお客さんとコミュニケーションがとれるようなDJがしたいなって。あと、途中で機材トラブルで音が止まっちゃったり、ホントにパニックになっちゃって。そういうアクシデントがあっても、すぐリカバーできるようになりたいって部分も含めて、もっとDJが上手くなりたいなって思いましたね」
サ上 「その言葉、自己満なプレイが多い今の若いDJに聞かせたいよ、ホント(笑)」
ロ吉 「でも、それはDJあるあるですよ。気合い入れた選曲でやったら、盛り上がりがイマイチだったときに、焦ってどんどんドツボにはまっちゃうっていう。決めごとから外れていく勇気も必要ですよね」
深瀬 「それが早くできるようになりたいです」
サ上 「経験だよね」
深瀬 「福岡では〈申し訳ないと〉とかも含めてDJを結構やらせていただいてるんで、もっと現場の数を増やして、実地経験を踏みたいですね。最初はヒップホップばっかりかけてたんですけど、最近はJ-POPとかアイドルの曲も混ぜてみようかなって練習してます。家にもDJセットを導入したんで」
サ上 「俺もこないだ、代官山UNITで“LEGENDオブ伝説”としてDJやって来たんだけど、G MAN(妄走族565の新名義)の曲からスタートしたら、ハードすぎてUNITのオシャレ系のお客さん反応できなくて(笑)。それで流れを変えて、オシャレ系に持ってってロックも混ぜて……って、盛り上げたんだけど、客のツイートで、“サ上のDJがオシャレ系からロキノン系でツラかった。もっと自分の曲かければいいのに”って謎のDISを受けるという」
――自分の曲ばっかりかけるDJって嫌でしょ。
サ上 「ライヴしに来たんじゃねえし、“どんだけ自分好きなんだよ!”って思われるよね。最後はTRFの〈survival dAnce〉で大盛り上げしたんだけど、実は頭とケツは東京の不良の系譜だったという裏テーマを分かってほしかった(笑)」
「去年はFla$hBackSにずっとハマってましたね。あとDINARY DELTA FORCEとか」(深瀬)
――ハハハ。サ上とロ吉は今、『BUBKA』でアイドル・ライヴに見学に行くという企画をやっていて、その1回目が、LinQの秋葉原での5人公演(AKIBA カルチャーズ劇場でのLinQ木曜公演「この5人が秋葉原で何ができるか?公演」Vol.1。出演は高木悠未/坂井朝香/山木彩乃/姫崎愛未/桃咲まゆ) だったんですよね。
サ上 「コンパクトなパッケージだったから、もちろんLinQの本領発揮ではなかったと思うんだけど、それでも平日からすごく盛り上げてて」
深瀬 「でも、ダメダメでしたよ、あのライヴ」
ロ吉 「さすが、先輩は厳しい(笑)」
深瀬 「今度は全員公演をぜひ観てほしいです。ヒップホップ側からは、アイドル・ブームってどう思われます?」
サ上 「20年近く前に、〈さんピンCAMP〉や〈大LB祭〉に感じた雰囲気に似てるなって。AKBももクロっていうポップ・スターとして飛び抜けた存在が、 当時で言えばLB NATIONで、その牙城を崩そうと思ってる側、例えばLinQとかが、さんピンって構図を感じるんだよね。久々にそういう雰囲気を味わってるし、楽しい。みんながシノギ削ってる感じから、俺がヒップホップにハマった頃の空気を感じて」
深瀬 「ああ〜。だから、ヒップホップとアイドルどっちも好きっていう方が多いんですかね」
サ上 「お客さんのほうが分け隔てないよね。Negiccoのライヴに出たとき、俺らも物販でCD売ったら、マジで信じられないぐらい売れて。だから、興味があればすぐに飛びついてくれるフットワークの軽さがアイドルのファンはあるなって。偏屈なヒップホップ・リスナーみたいに、暗い顔して頭振ってる時代は終わりだ(笑)!」
――吉野くんはアイドル・シーンはどう見えてます?
ロ吉 「可愛いっすね」
深瀬 「アハハ!」
サ上 「そりゃそうだろ!」
ロ吉 「自分に娘ができて、もしアイドルになりたいとか言い出したらどうするかなってこの前考えました」
サ上 「娘もいないのに考えたのか(笑)」
深瀬 「でも、私も“SPEEDになりたい”っていって、親にダンス・スクールに通わせてもらったりしたから、可能性はありますよ」
サ上 「じゃあ、娘ができたら智聖ちゃんに弟子入りさせよう! 逆にヒップホップ・シーンはどう見えてる?」
深瀬 「ファンの方から“これ聴いてください”ってヒップホップのCDをいただく機会が多くて、本当に嬉しいし、そこからチェックするのも多いですね。この前は、スチャダラパーの会場販売CD 『6ピース バリューパック』をいただいたんですけど、最高でした。そういえば、サ上とロ吉さんのサイン入りCDをいただいたことがありますよ」
サ上 「ああ、あったあった! “深瀬さんに渡すんで、『智聖ちゃんへ』ってサインして下さい”って言われた(笑)」
深瀬 「それ、ちゃんと私の所に届きました(笑)」
サ上 「そこでリンクしてるのは面白いよね。俺らのCDも売れて、ファンも智聖ちゃんにアピールできて、智聖ちゃんもそれを喜ぶなんて、誰も損しない最高のシステム(笑)。でも、俺も〈申し訳ないと〉で、アイドル・ファンの人から CD貰うもんな。ファンが自分の好きなものを広報するみたいな文化があるのがアイドル・シーンは面白い。俺の同級生も、lyrical schoolにハマって、CD買ってきてくれたし」
――独特のトレード文化がありますよね。〈B-BOY PARK〉でのセット・リストを見ると、Fla$hBackS以外はクラシック中心でしたが、新譜は聴かれてますか?
深瀬 「でも、いわゆるUSのメイン・ストリーム的な日本語ラップにはあんまりついて行けなくて、ちょっと苦労してます。聴き方が難しいというか。良いなって思う曲はあるんですけど、グッとしっくりはこなくて」
サ上 「サンプリングをメインにした、例えばTOJIN BATTLE ROYALみたいなサウンドの方がフィットする?」
深瀬 「そうですそうです」
サ上 「男の感覚だね(笑)」
深瀬 「去年はFla$hBackSにずっとハマってましたね。あとDINARY DELTA FORCEとか」
サ上 「アイドルからそんなこと言われるなんて……あいつらも報われるよ(笑)。DINARY DELTA FORCEは俺らの近所の後輩で、フード被ってダボダボの迷彩服着てっていう、“ザ・ヒップホップ”みたいな奴らなんだけど、去年、湘南の海岸であった野外イヴェントに、DINARYとエビ中が出ることになって。それでDINARYと飲んでたら相談されて。“アイドルと一緒のステージになったんですけど、どうしたらいいですかね……?”って(笑)。それで、“アイドルファンに向けたりすると逆にダサいから、いつも通りやればいいよ”ってアドバイスしたら、普段の DINARYらしいライヴで通したみたいで、そしたらアイドル・ファンにも、すごい評判が良かったらしいんだよね」
深瀬 「いい話ですね。彼らの、あの懐かしい感じ、いいですよね。ファッションも90年代っぽい感じだし、スケボーがMVのテーマになってたり、古き良きって感じがして。やっぱり、ファッションも行動も“俺らヒップホップやってんだぜ”ってことをアピールしてる人の方がカッコいいなって」
サ上 「でも、さり気なくお洒落な感じも挟んでるんだよな〜! DINARYと同じクルーのBLAHMYは、一緒に酒呑もうって話したら、“いや、財布が空なんですよね”って。まさか、この時代に財布がマジで空の奴がいるとは思わなかった(笑)。勇気いるよ。そこが格好いい!」
――まったくヒップホップ・ドリームを感じない話だな(笑)。
サ上 「それで“じゃあ奢るよ”って。今度はサイゼリアでワイン行こうって話して。デカンターは基本だね」
深瀬 「私たちも同じです。サイゼリアで辛味チキン食べながら(笑)」
――アイドル・ドリームも崩れます(笑)。
――話は変わって、アイドル・ラップや、アイドル曲でのラップ・パートも、2年前に比べるとかなり増えましたが。
深瀬 「すごいなって思いますね。私はあんまりラップを上手くできないんで、羨ましいし、教えてもらえるような環境があるのはいいなって。だから、どんどんやってほしい」
サ上 「“アイドルがラップ?”みたいな偏見をまだ持ってる人もいるけど、以前よりは全然少なくなってるよね」
ロ吉 「そうっすね」
深瀬 「でも、私もそう思ってたタイプですね。やっぱり“ラップは男の人の声のもの”ってイメージがあったから」
サ上 「今って、下手で聴いてられないようなアイドルのラップはないから、全体的に進化してるんだなって」
ロ吉 「ジャンルに壁がないってことを、音楽で表してる感じがありますよね」
――LinQ内ではロック・ユニット「SRAM」が誕生した流れで、もしかしたら、深瀬さんが率いるラップ・グループもできるのかなとも思ったんですが。
深瀬 「できたらいいなと思うんですけどね。でも、以前はボンヤリ思ってたけど、SRAMができたことで、ヒップホップ・グループの結成っていうのは、野望になりましたね」
――もう少し明確にイメージ出来るようになったというか。去年はブレイク・ダンス、しかもヘッド・スピンまでできるB-GIRL、MYUさんのLinQ加入もあったので、現実感はありますね。
サ上 「そのときにはリリックもトラックも作りますよ」
――それ、どのアイドルにも言ってる気がするけど。
サ上 「リリスクにも言ってるし(「TV BROS」1月1日号での発言)」
――悪徳プロデューサーだね。
サ上 「それよりまず自分たちの曲作れって話で(笑)。でも、俺たちじゃできないことを、アイドルのラップは表現できるんじゃないかなって思うんだよね。いわゆるヒップホップ側だったら反則に思われるようなことでも、アイドルだったらできるし、それで面白い作品が生まれればどっちも活性化するなって。逆に超オーセンティックなヒップホップをやっても、それはそれで面白いし」
深瀬 「私は重〜いビートでやりたいですね」
サ上 「ドロドロした」
深瀬 「ヘドロ感のある(笑)」
サ上 「なんて例えだ(笑)。下水道でMV撮ったり、アー写で鎌持ってたりしてほしいね」
――そんなモブ・ディープ感の強いアイドル嫌だよ(笑)。
「いままで以上に型から外れたことをやって、新しいモノを吸収する1年にしたい。いちいち答え合わせしないで、自分たちの思う方向に進んで行ければと」(ロ吉)
――話はまた変わって、サ上とロ吉は昨年の12月にベスト盤『ザ、ベストテン 10th Anniversary Best』を、『紅』『白』の2枚同時でリリースしましたが。
深瀬 「ベスト聴きました! メッチャ良かったです! 『紅』『白』どっちも好きな曲ばっかりで、ホントにベスト盤でしたね」
――深瀬さん的なフェイバリット曲は?
深瀬 「〈Bay Dream〜from課外授業〜〉ですね。〈よっしゃっしゃっす〆〉も好きだし、前のアルバム『TIC TAC』だと〈Youtube見てます〉が最高でしたね」
ロ吉 「最近のライヴだと、〈Youtube見てます〉は演劇みたいなパフォーマンスになってきてて。あの曲だけで10分ぐらいやってるんで、見てほしいっすね」
サ上 「いままで俺らの曲を聴いてきてくれた人には振り返ってほしいし、新しく聴きはじめてくれた人には、こんなことも歌ってるんだって思ってもらえればなと」
ロ吉 「2枚ともライヴの構成を意識した流れになってるんで、そういう部分でも楽しんでほしいっすね」
サ上 「ただ、あのジャケット写真で、ベストなのに聴く人を選んでしまった感は否めない……」
(取材現場に居合わせたLinQ天野なつがジャケットを見て)
天野 「え! なにがあったんですか! これ!」
――天野さん、リアクション完璧です(笑)。
サ上 「10年頑張ってきて、このジャケ……。でも、こんな10年だったなって(笑)」
深瀬 「おめでたい感じで良かったですよ!」
サ上 「そう言ってもらえて良かった。救われた(笑)」
――LinQの新曲「カラフルデイズ」はEDM感覚の楽曲になってますね。
深瀬 「最初は、イメージとしてクールな方向でっていうディレクションだったんですが、だんだんライヴをやるうちに、クールよりも、明るく表現した方がいいのかなって。皆さんにも踊ってもらえるような楽しい曲なので、一緒に盛り上がりたいですね」
サ上 「ライヴの中で曲の表現をブラッシュ・アップしていくっていうのも、パフォーマーの醍醐味だし、それはファンにとっても楽しいと思うな」
――他にもLinQ LADY曲「No Lady , No Life 」、Qty曲「Chocolate Kiss」、そしてSRAMによるシーナ&ロケッツ「レモンティ」のカヴァーと、幅広いシングルですね。
――最後に2014年はどんな年にしたいですか?
ロ吉 「いままで以上に型から外れたことをやって、新しいモノを吸収する1年にしたいですね。いちいち答え合わせしないで、とにかく自分たちの思う方向に進んで行ければと」
深瀬 「私はいろんなことをやりたいですね。DJもたくさんやりたいし、幅広く音楽を楽しめればなって。ヒップホップだけじゃなくてレゲエも取り込んだり、オールラウンドなDJになりたいし、DJスキルとしてスクラッチもできるようになりたいですね。楽しいことがたくさんしたいなって。ラップは……やりたいんですけど、リズム感があんまりないんで……」
サ上 「教えますよ、手取り足取り」
――下心をバッチリ感じるなあ。
サ上 「おい、心を読み取るんじゃない(笑)。俺たちは、2月に『ドリーム』全曲再現ライヴ、4月はMelody fair&カクバリズム presents〈MELOBARHY FES.2014〉で日比谷野音、6月に横浜で10周年ワンマンがあるんで、そういう大きなイヴェントが終わってから、次の動きを考えようかなって。あと、俺たちの世代が中心になったヒップホップ祭をやりたい! だから、その時までに智聖ちゃんは、ぜひラップ・デビューを」
深瀬 「頑張ります!」
取材・文 / 高木JET晋一郎(2014年1月)
撮影 / 相澤心也
LinQ
リリース情報


■ 2014年1月22日(水)発売
メジャー3rdシングル「カラフルデイズ」

初回限定盤A WPZL-30753〜4 1,429円 + 税
初回限定盤B WPZL-30755〜6 1,429円 + 税
初回限定盤C WPCL-11661 476円 + 税
通常盤 WPCL-11660 952円 + 税


■ 2014年3月26日(水)発売
メジャー1stアルバム『AWAKE〜LinQ第二楽章〜』

初回限定盤A WPZL-30809〜10 4,500円 + 税
初回限定盤B WPZL-30911〜2 4,500円 + 税
通常盤 WPCL-11743 2,750円 + 税
HMV GET BACK SESSION
サイプレス上野とロベルト吉野 『ドリーム』 再現LIVE


■ 2014年2月10日(月)
大阪 梅田 Shangri-La

〒531-0075 大阪府大阪市北区大淀南1-1-14
06-6343-8601

開場 19:00 / 開演 20:00
前売 3,000円 (税込 / 別途ドリンク代500円 / スタンディング)

ローソン (L: 51719)
※ご来場者特典: 『「ドリーム」復刻ポスター』

■ 2014年2月27日(木)
東京 渋谷 WWW

〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビルB1F
03-5458-7685

ゲスト・アーティスト: ロボ宙 / ナオヒロック / Mic大将 / TARO SOUL / STONE DA(DEEP SAWER) / ポチョムキン A.K.A. Freaky随喜(餓鬼レンジャー)
開場 19:00 / 開演 20:00
前売 3,000円 (税込 / 別途ドリンク代500円 / スタンディング)

ローソン (L: 72812)
Melody fair & カクバリズム presents
MELOBARHY FES. 2014


■ 2014年4月20日(日)
東京 日比谷野外大音楽堂

〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1-3
06-6343-8601

出演: スチャダラパー / TOKYO No.1 SOUL SET / サイプレス上野とロベルト吉野 / YOUR SONG IS GOOD / cero / 二階堂和美
開場 14:00 / 開演 15:00
前売 5,500円 (税込 / 全席指定)

一般発売: 2014年2月22日(土)〜
ぴあ / ローソン / e+
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