偶然なわけがないでしょう――有頂天を再始動させたKERAの胸中

有頂天   2016/12/14掲載
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 今や劇作家 / 演出家として日本の演劇界を代表するケラリーノ・サンドロヴィッチが、かつて率いていた自らのバンド、有頂天を昨年再始動させた。演劇活動の傍ら、No Lie-Sense、ケラ&ザ・シンセサイザーズ、ソロなど様々な形態で音楽活動を続けているKERAだが、その中でも核となるバンドの四半世紀ぶりの復活。昨年の第1弾『lost and found』(タワーレコード限定ミニ・アルバム)に続き、今夏発売の予定がのびのびになってやっと完成した26年ぶりのフル・アルバム『カフカズ・ロック / ニーチェズ・ポップ』(12月14日発売)は、なんと2枚組として届けられた。「アナログ盤のA面B面のイメージ」「デヴィッド・ボウイのベルリン三部作のような(表裏で)まったく異なるサウンド」とKERA。かつてのファンも驚く重量級のサウンドを聞いて、心穏やかでいられない。
 舞台原作や戯曲集などで度々モチーフに用いられていたフランツ・カフカを名を冠したタイトルなど、近年のKERAの演劇作品とも関わり深い内容に。熱心な演劇ファンにも実態がわかりにくいKERAの音楽活動だが、これをロックファンに独占させておくのはもったいない。パンク / ポップの振り幅と同じように、演劇から芸能まであっちゃこっちゃと話題が飛んだ今回の取材。キーワード解説なども補足しつつ、聞き手が狂言回しの役割を務めるカタチで進行させていただくことでお許しを。2017年1月7日のBillboard Live TOKYOで行われる発売記念ライヴを間近に控えた、多忙な中でのインタビュー。
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発売記念ライブ半年後に新作が完成(笑)
――今年8月13日に新宿ロフトで行われた〈カフカ&ニーチェ到着前夜祭ワンマンライブ〉。次回作の予告イベントという触れ込みでしたが、実は本作『カフカズ・ロック / ニーチェズ・ポップ』はそのころ完成の予定で、元々は発売記念ライヴとして組まれていたものだそう。
 「ケラ&ザ・シンセサイザーズもNo Lie-Senseも、主に私のスケジュールのせいで、たいてい決められた期間に終わらなくて。芝居を挟んで作業が行われるから。作り初めたのは2月ごろ。8月にはキーボードのオーバーダブと歌を残すだけで、ほぼできあがってたんですけど、詞は数曲しかできてなかった。本当は9月か10月に出したかったのが、少し遅れた。次回作も1年かかると思って始めないとダメだね」
――演劇の世界は、3年先のホールのスケジュールを押さえるとか、長期的計画で組まれるのが常でしょうが。
 「今スケジュールを調整してるのが2021年の作品」
――それに比べて、音楽はわりとフレキシブルな。
 「有頂天の場合、メンバーはみんなサラリーマンのバンドなので、基本、活動は土日限定なんです」
――普通のバンドは、平均2ヶ月ぐらいスタジオをロックアウトして集中的に仕上げる。それに比べると、割と自由な期間の中でのレコーディングになったと。
 「自由じゃないけど。自由なのかな(笑)」
――今回は26年ぶりのフルアルバムですが、復活第1作『lost and found』と今作の内容は、KERAさんの中で連続してるものなのでしょうか。
 「ミニ・アルバムはとりあえず名刺代わり。ちっちゃいものでいいからとりあえず作ろうと。ポンとできあがったものを寄せ集めた。今回はフルアルバムで2枚組。2枚組っていうのは作り始めた後に決まったんだけど、このぐらいのボリュームになるとさすがに構えるね。『lost and found』は軽い気持ちで作れたけど、今回は気合い入れて作ったってことで格段に違う。僕らはコンセプト・アルバムを聴いて育った世代なので」
――ハードな『カフカズ・ロック』とポップな『ニーチェズ・ポップ』。前回もザ・シンセサイザーズ『BROKEN FLOWER』と『lost and found』を並行して作って、ほぼ同時に出しましたが、常に対称的なものを並行してやらないと気が済まないところがあるんでしょうか。
 「バランスの取り方として、一方がこうだから一方はこうしようと。自分の癖なのかもしれない」
――普通は一つのことに集中して終わったら切り替える。
 「演劇なんかの場合はそうですけどね。一つ済まないと次にはいけない。音楽は演劇よりずっと気楽にできるから。違う方向に行っても、引き返すことにはたいして犠牲をともなわないから。演劇は裏方、こっち(音楽)は表方という違いもあるんだけど」
――手塚治虫が昔、『ブラックジャック』『三つ目が通る』『火の鳥』ほか5作を同時連載してて、各出版社に1ページづつ描いちゃハイ次って原稿渡してた、聖徳太子のようなエピソードがありますが。まさにそんな感じ(笑)。
 「昔はそんな作り方許されなかったからね。だからやれてるところがある。芝居で中断されて久しぶりに録音を聴き直したりすると、客観的に聴けるんです。この音色はやっぱダサイなとか。逆に、ちょっとどうかと思ってた点が、まったく気にならなくなってたり」
――2ヶ月で作業するアルバム制作も、のべ1年かけて試行錯誤できる良点があると。
有頂天再結成と50代パンクの意義
――有頂天の再始動については、「同窓会はもうやめて、新しい制作物を作るための再結成」とステージで発言されていましたね。
 「頑なに再結成を拒んでたのは、同窓会やってる時間が僕にはないから。単発では別名義(有頂天デラックス、有頂天セッションほか)でやってたけど、継続的にやるつもりはなかった。30周年の〈ケラリーノ・サンドロヴィッチ ミューヂックアワー〉(2013年12月15日 / 新宿ロフト)のとき久しぶりに集まったんだけど。打ち上げで「新しいことやりたい」って声が、意外にも複数のメンバーから上がったんです。だったらやってもいいかなって」
――再結成後の2枚とも、カヴァーをのぞき全曲作曲=有頂天。『ピース』(86年)期のクレジットに戻って、バンド一丸となって制作すると。
 「Aメロとサビを別々の人が作ったり、作曲者ではないメンバーがヘッド・アレンジやったり。バンドっぽい作業になったと思います」
――シンセサイザーを使ったサウンドですが、音を聞く限りシーケンサーを使ってない曲もあるように聞こえます。
 「基本は人力です。手弾き。だから微妙にズレてたりする(笑)。こうして皆で集まってガヤガヤとやるレコーディングって、特に低予算だとめっきり減ってるでしょ? 今はみんなもうスタジオに行ってませんからね。家で弾いてネットで音声ファイル送ってみたいな。ギターの録音一つでも、録ってるところに全員がいて、良い悪い言いながら完成させていくことに意義があると思うんですよ」
――KERAさんの中には、有頂天を再始動させることへの、内在的な動機、推進力になってるものはあるのかと。
 「当時より音楽に純粋に向き合うようになりました。昔、有頂天をやってたころは音楽はメンバーにある程度任せてた。つべこべは言うんですけど(笑)。僕の担当はパフォーミングとコンセプトの部分だった。再結成で初めて“有頂天の音楽”というものと向き合ってる。有頂天にしか出せない音ってのが、解散後の活動を通してやっと痛感できたんです。シンセサイザーズでも有頂天のナンバーはやってたけど、出る音が全然違う」
――音楽の作り方、メソッドのようなものがKERAさんの中で確立したと。
 「自分なりにね。だからソロ・アルバムも、やっと思い通りの作品が作れたというところがある」
――有頂天をパンクバンドというと語弊がありますが。50代以上がパンクをやる雛形として、海外ではワイヤーポップ・グループが再結成して、カッコイイアルバムを作ってる。偶然なんでしょうけど、今回のジャケットが、ピンク・フラッグ(ワイヤーのアルバム名)ならぬイエロー・フラッグになっていて。
 「偶然なわけがないでしょう(笑)。わかってる人がニヤリとしてくれれば」
――ワイヤーのコリン・ニューマンが当時語ってた「ロックでなければなんでもいい」という有名な格言がありますが、昔からKERAさんの主張してた内容と同じですよね。
 「今も、ロックのナルシスティックな側面や、馴れ合ったりするところは嫌いだし。カッコ悪いと思います。コリン・ニューマンが言ってるのも、ロックのサウンドに対してではないと思うんです」
――音楽評論家の湯浅 学さん曰く、10代のパンクバンドは若さゆえに未来が開かれてるから、商業主義に寝返りやすい。本当にノーフューチャーな、明日をも知れぬ切実感のある中年じゃないと、真のパンクはできないと。
 「(笑)。若いときはすべてが不確実だから、こいつはバンドのこと考えてないとかメンバー不安になって諍いが起こる。そういうのもないからね。サラリーマンバンドだし。誰かが来れないときがあれば、その日ジャッジする権限がその人からなくなるってだけでね。むしろハプニングとか、いろんな不確実性を楽しんでる。パンクかどうかはわからない(笑)」
――音はあきらかにKERAさんから生まれたもので、ソロやシンセサイザーズと共通項はありますが、やってる側はハッキリと意識は違ってるんですね。
 「シンセサイザーズの場合は、昔は三浦(俊一)、今は僕がサウンド、コンセプトを提出してジャッジし、引っ張っていくカタチ。じゃないとバンドにならない。有頂天の場合は、責任は各自1 / 5だから」
制作中に生まれた2枚組のコンセプト
――新作が2枚組になったのはどういう経緯で?
 「さっきも言った通り、制作途中からなんです、2枚に分けようということになったのは。3、4曲録ってから。2日ぐらいレコーディングしたところで、2枚に分けて出すのは可能かレコード会社に聞いて」
――1枚のアルバムだと収まりの悪い、2つの方向性が生まれてしまったと。
 「東芝期のアルバムも実際は雑多で。『でっかち』(90年)も偶数と奇数で、赤学校と黒学校に別れてる」
――アヴァンギャルドとポップ。本来なら2枚組にしたほうが親切な内容で。
 「キーボードが三浦から角田(英之)に変わった時点で、そういう(二方向の)考え方が生まれた。ポップスの人たちとやってたら、角田はごくごくまっとうな音楽ができる人ですからね。僕らとやることで、有頂天流の解釈にシフトせざるを得ない。でも彼のポップテイストは、他のニューウェーヴのキーボーディストにはなかなか出せない味でしょ?」
――解散後はアニメの劇音楽で活躍されていますね。
 「『カラフルメリィが降った町』(90年)なんかもいろんなタイプの曲が入ってる。ああいうまとめ方もあったと思うけど、今回はもう少しクッキリと分けたかった」
――分けたことで、『カフカズ・ロック』は今までにない尖り方をしたアルバムになりました。
 「9曲目だけ違うけど、基本マイナーコードでハードな曲。どんどん内向していくような曲ばかり集まった。有頂天って、実はPIL(パブリック・イメージ・リミテッド)や、3、4枚目のころのP-MODELみたいな曲ってあまりないんですよね」
――夏のライヴのセットリスト見ると「墓石と黴菌」はタイトル未定で、「いまわし風」と書かれてる。
 「うん。P-MODELの〈いまわし電話〉(『ポプリ』所収)ですね。ベースラインがそうだから」
――明確に、ああいうサウンドを有頂天でやってみようと。
 「キャニオンでも東芝でも、『カフカズ・ロック』のようなヘヴィーなアルバムは作らせてもらえなかった。いやらしい言い方だけど、当時有頂天というバンドに用意された枠があってね」
――活動イメージや、マーケットサイズ、それに付随して組まれる予算のことですね。
 「ワンショット(単発契約)なら低予算で好きなことやらせるんだろうけど。ある種鳴り物入りでデビューしちゃったから。キャニオン時代は最初から大きな誤解があったし。チェッカーズのニューウェーヴ版みたいな(笑)。今度はバンドブームが来ると、青春ロック的なものを期待されたり。常に戦いながらやってたので」
――「トランジスタ・ラジオ」(RCサクセション)を彷彿とさせる青春ソングも歌ってましたね。東芝時代に。
 「僕はRC大好きだけど。嫌とか嫌じゃないとか以前に、RCやBOØWYみたいなことを有頂天でやれって言われてもできないでしょ(笑)」
カフカとロック
――『カフカズ・ロック』。演劇活動ではカフカをモチーフにした作品はすでにあって、2001年にカフカの評伝スタイルの戯曲集『カフカズ・ディック』(白水社)を出版。2009年にはナイロン100℃『世田谷カフカ』(本多劇場)を手掛けています。
 「単に僕が一ファンである作家というだけじゃない、それ以上の存在。一回の作品でハイ終わりにできるほど簡単じゃない。カフカという作家は別にへんてこりんなものを描きたかったわけではないと思う。世の中は自分にはこう見えるんだということを描いてたに違いない。朝起きたら自分が毒虫になってたり、罪状もわからず逮捕されたり。自分を正当化しようと思えば思うほどドツボにハマっていく。3.11(東日本大震災)以降ニュースなんか観てても、そういう状況が深刻化してるという思いがある。あれをなんでみんなヘンだとは思わないんだろうと」
――矛盾を抱えたままダッチロールしてるような現代社会。わかればわかるほど何も言えない、虚無に追い込まれる感じがあります。
 「Twitterとかやってても、思いもよらない反論のリプとか誰かから飛んでくるじゃない。面倒臭いし、無限に時間があるわけじゃないからほっておくけど。でも、自分とはまったく別の捉え方で世の中を見てる人って確実にいるんだなと。そういう日常がすごくカフカ的だと思って」
――昔の英国パンクにも、ヨゼフK(『審判』の主人公)ってバンドがいたり、バズコックスハワード・デヴォートの詞がカフカ的、ベケット的と言われてました。パンクを生み出した70年代末のイギリスの矛盾した政治状況や社会不安が、カフカ的なものと結びついてた。
 「そうそう。今だって、むしろ今こそ、読めば多くの人が、カフカ作品と現代社会の親和性を感じるはず」
――「知恵の輪プレゼント」はカヴァー曲ですが、アウト・オブ・オーダーの原曲聴いたら、ワイヤーのようなハンマーサウンドで。そのサウンドを再現しつつ、カフカ的世界を歌うというのにパンクマナーを感じました。
 「当時のニューウェーヴ手法を楽しんでるところは正直あります。有頂天がデビューした85年ごろは、ニューウェーヴはもっとも時代遅れな音楽で、あたかもなかったもののようにされてて。三浦といっしょに70年代終わりから80年代初めのレコード聴いて、その再現に腐心していたところがある」
――最新鋭だったDX-7を売り払って、POLYSIXっていう旧式のアナログシンセに買い換えるとか。
 「ニューウェーヴも多種多様だったからね。今回、できあがったものをみんなで聴いて、今どきニューウェーヴを拡大してやってるバンドはほかにないだろうと」
――8月のライヴでもやってた「知恵の輪プレゼント」は、サウンドを再現するのにホワイト・ノイズを混ぜたりしてましたね。まるでP-MODEL「HEAVEN」のような。
 「バスドラとスネアにね(笑)」
ニーチェとポップ
――『ニーチェズ・ポップ』。こちらはザ・シンセサイザーズに通じるメロディアスな曲が並んでいます。
 「こっちは基本歌モノですね」
――ここで言うニーチェは、KERAさんの中でカフカと対になる存在なのでしょうか?
 「カフカとゲーテの発言集って本があって。右ページと左ページにそれぞれ格言が載ってて、片や絶望を語り、片や希望を語る。そういう真逆なものを狙ってもよかったんだけど、そもそもゲーテにはあまり興味がなくてね。ニーチェはキリスト教徒を全員敵に回したような人だよね」
――同時に科学も否定して。価値相対主義をとった。
 「マジョリティに真っ向から敵対した人。中学生時代に読んでカッコイイなと。それでも諦めず、希望を失わないというのが、僕のニーチェ観の中にあって、それが僕の演劇作品には通底してる。ハッピーエンドなのかアンハッピーエンドなのか。絶望的に見えるけどそうではない世界観。カフカも実はニーチェに相当影響受けてるんだけど」
――3.11の影響で書かれた社会性のある歌詞が、前作には含まれていました。うがった言い方すれば、政治利用されてもおかしくないような。嫌っていたブルーハーツのようなバンドに、有頂天もなるんじゃないかという。
 「かなり言われましたよ。実際。あ、誤解のないように言っておくと、ブルーハーツは僕、大好きでしたから、1stアルバムは、僕とクボブリュは、なんかの雑誌でその年のベストアルバムに選んでるぐらい」
――右だ左だというのがかなり極まってて、やれポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)だ、やれコンプライアンスだと。それらと戦う手段として、徹底的な相対主義を取るやり方がある。
 「なるほど」
――社会不安の今、ニーチェブームが起こったりするのも、そういう無意識が背景にあるのかなと。アイドルが哲学書を出したりする時代ですから。どっちかというと、No Lie-Senseの先日のアルバム(『JAPAN'S PERIOD』)の続きみたいな。世の中に対する風刺なんだけど、不気味なくらい無軌道な。
 「あはは。あれは凄かった。自分で言うのもなんだけど。(鈴木)慶一さんも僕も、作ろうと思ってできたアルバムじゃないから。突然変異的なアルバム」
――KERAさん主導ではなく?
 「キーワードは僕から提出しました。高度成長期で行くのはどうかって。具体化するのは慶一さんのほうが速いので。僕は投げっぱなしで慶一さんの出方を待つ。そしたら慶一さんが書いてきた詞が強烈でね。こんな気味の悪いニュアンスが世の中にあるのかと仰天して、負けてなるものかと(笑)」
――今作で「ロコモーション」をカヴァーするというのも、何やら聴く側に悪意を感じさせるものがあります。
 「アルバムの準備のために、杉山(圭一 / サ・シンセサイザーズ)のスタジオでプリプロ作業してるとき思いついた。わざとギクシャクしたつんのめったビートをループさせて、2つのコードを交互に弾いてて。鼻歌歌ってたら〈ロコモーション〉のコードもこれだなって。伊東ゆかりが歌ってる映像をYouTubeで見て、これだこれだって」
――その場の思いつき(笑)。
 「新しい歌詞を書くこともせず。この曲、ばちかぶりもカヴァーしてましたけどね」
――『隣の女』(ザ・シンセサイザーズ / 2006年)も、徳永英明のカヴァーアルバムのように見せかけて、悪意の産物でした。あの「中央フリーウェイ」が、ユーミンのトリビュートアルバムに収録されたのには驚きました。
 「あのときはシメシメと思いましたけど(笑)」
取材・文 / 田中雄二(2016年12月)
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