福岡市在住55歳の専業主婦“智子”が、就職で遠く巣立っていった息子への想いを綴った楽曲「惜別の子守唄」が巷の話題となり、7月7日に配信リリース!
32年前に行なわれた“第15回ヤマハ・ポピュラー・ソング・コンテスト”(通称ポプコン)の九州大会に
長渕剛、
チャゲ&飛鳥、
THE MODSらと肩を並べて出場した経歴を持つ彼女。当時のポプコン関係者は「彼女が出場した九州大会は、今思えば全国一ハードルの高い大会だったと思います。近い将来でのメジャー・デビューを薦めた関係者も、実際にオファーをかけた会社もいくつかあったと聞いていましたが、家庭の事情もありデビューへの道は一旦閉ざされた形になったと聞いています」とコメントしています。
その後、結婚、専業主婦の道を選択、日々の主婦業と長男、長女、次女と3人の子育てに追われる日々が続いた“智子”、3人目の子供が物心ついて手がかからなくなった頃、町内の民生委員として公民館で、美空ひばりなどの演歌などを弾き語りなどをするうちに、かつての音楽に対する情熱が蘇ったとのこと!
今回、メジャー・デビューに至ったきっかけは、福岡に主婦目線で唄う凄いシンガー・ソングライターがいるという噂を聞きつけた在京のプロダクション社長が彼女の歌に惚れ込み、2008年大阪城ホールにて行なわれた<母に感謝のコンサート>にブッキングしたこと。
コンサート会場にて、
南こうせつの楽屋へ挨拶に伺った際に言われた「君にはきっと僕らには書けない曲が書けるんだね! 普通に暮らして普通に生きてきた君だからこそ書ける普通の人の気持ちの歌が……!! これからもっともっとたくさんの曲を書きなさい! それがこれからの君の使命です! 人生何が起こるか分からないからね。これからも頑張っておゆきなさい」という言葉をきっかけに歌っていくことを決意(3年間で100曲を書き上げたとか)。
今回配信される「惜別の子守唄」は、長男が東京に就職した際、毎日千葉から東京まで通う息子の身を案じて作った歌。電話越しに息子が言う「頑張るから、心配しないでいいよ」の言葉に思わず口をついて出た「頑張らなくていいんだよ! 疲れたらいつでも帰っておいで!」という一言が膨らんで、完成した一曲。メジャー・デビューに関して智子は「凄く嬉しいです。息子への想いを素直に綴ったプライベートな歌ですが、あまりの反響の大きさに驚いています。子を想う親の気持ちは皆同じなのだと言うことを改めて知りました」とコメント。
当時のエピソードについては「長渕さんはコンテスト会場の楽屋で、私が持っていたギターに興味を持ち、弾かせてほしいと話しかけて来たので、弾いてもらったところとても気に入ったらしく、熱心に売ってくれないか……と言われたのを覚えています。もちろん売りませんでしたが……。チャゲ&飛鳥さんはポプコン出場歴では少し先輩の私の存在をすでに知ってくれていて本番を待つ楽屋で小さくなっていた私に、心をほぐしてくれるかのように気さくに声をかけてくれたことを覚えています」と話しています。