開催11年目を迎えるにあたり、大幅なパワーアップを果たした<a-nation Charge Go! ウイダーinゼリー musicweek & stadium fes.>。8月11日(土)には、東京・国立代々木競技場第一体育館を舞台に、昼夜2回公演で<IDOL NATION>が開催! 今をときめくアイドルたちが集結を果たしたそのステージをレポートします!
<a-nation Charge Go! ウイダーinゼリー musicweek & stadium fes.>
<IDOL NATION>
2012. 8. 11 国立代々木競技場第一体育館
〜オフィシャル・レポート〜 今年で11年目を迎えた<a-nation>のさらなる進化として開催される、10日間にわたり渋谷の街全体がa-nation一色となるタウン・フェス<musicweek>。多彩なデイリー・テーマでライヴが展開される国立代々木競技場第一体育館の6日目、8月11日(土)は、昼夜2回公演で群雄割拠のアイドル・シーンをけん引する重要グループが一挙集結した<IDOL NATION>だ。
今年2月に結成されたばかりながらも、息の合ったダンスとパワフルな歌で魅了した
Cheeky Paradeのオープニング・アクトに続いた追加公演(昼)の本編は、福岡・博多を拠点として活動する
HKT48からスタート。客電が落ちると会場はカラフルなサイリウムの光と割れんばかりの歓声に包まれ、その人気を見せつける。「チャイムはLOVE SONG」「君と虹と太陽と」「真夏のSounds good!」「ヘビーローテーション」というキラーチューンで大きな盛り上がりの渦を作りつつ、その合間には楽しいトークも展開。すべてのオーディエンスを楽しませる至福の時間を作り上げてみせた。
2番手に登場した
東京女子流は、ロック・テイストを感じさせる楽曲群を連発し、クールな表情で独自の世界を表現。グループとしての奥深さを感じさせるステージングは、カワイイだけのアイドルとは一線を画す強い個性を感じさせていた。かと思えば曲間ではキュートな笑顔を見せ、そのギャップにすべての人がメロメロに。続く
ぱすぽ☆もまた、パンク・ロックを下敷きにしたサウンドでグイグイと観客のテンションを高めていく。「アテンションプリーズ! 本日はご搭乗ありがとうございます!」といった挨拶や、キャビンアテンダント風の衣装でキャリーケースを使ったダンスを披露するなど、“空”と“旅”をコンセプトにしたパフォーマンスがキャッチーに響いた。
HKT48のメンバーである
指原莉乃は、IDOL NATION唯一のソロ・アーティストとしてもステージに立った。リリース未定の新曲「意気地なしマスカレード」や
松浦亜弥のカヴァー曲「Yeah! めっちゃホリデイ」などをキラキラした表情で歌い、アイドルとしての類稀な存在感をしっかりと見せつける。MCでは観客と会話をするように言葉を交わし、会場の広さから生まれる距離感を一気に縮める。にじみ出る人柄の良さに、その人気の秘密を見た気がした。一転、総勢21人という大所帯でステージを彩ったのは
アイドリング!!!の面々だ。人数が多いからこそ実現できる迫力のフォーメーションダンスは圧巻。リリースされたばかりの新曲「One Up!!!」をはじめ、楽曲にはハッピーでポジティヴなパワーがみなぎっていたのも印象的。最高の元気をもらうことができた。
「スパガ、行くぞー!!」という掛け声で、一気に会場の空気を掌握したのは
SUPER☆GiRLS。11人のメンバーたちが描き出すカラフルなパフォーマンスに触発され、「プリプリSUMMERキッス」では“ウォウ、ウォウ!”“イエイ、イエイ!”の大合唱が巻き起こる。昨年の日本レコード大賞新人賞を受賞した「MAX!乙女心」では、ステージ全体を使ったド派手なエンタテインメントを見せつけ、そのグループ名に恥じない最高のライヴをしっかりと刻みつけた。そして、この日のトリを飾ったのは名古屋・栄を中心に活動する
SKE48。メンバーたちがステージに現れるや、会場が揺れるほどの歓声が巻き起こり、その人気がもはや全国区であることを実感させる。実践で培われたその高いパフォーマンス力に観客たちが激しいテンションで応戦する中、3曲を一気に熱唱してあっという間にライヴは終了。だが歓声は鳴りやむことなく、それに応える形でアンコールが実現した。そこではなんとHKT48をステージ上に呼び込み、「手をつなぎながら」を豪華なコラボで披露してくれた。それはまさに、ますます勢いを加速させるアイドルシーンのリアルな今を切り取ったIDOL NATIONならではのサプライズ。なお、本公演(夜)には、オープニングアクトに
アップアップガールズ(仮)、本編には
9nineが登場し、昼・夜ともに約3時間にもわたったライヴは華々しくその幕を閉じた。(取材・文/もりひでゆき)