メンバー総勢26人の合計年齢は“2098歳”、ご長寿ロック合唱団ことヤング@ハートのジャパン・ツアーが7日(金)、名古屋市公会堂でスタート!
1曲目は、彼らのお馴染みのレパートリーである
トーキング・ヘッズ「Heaven」。ミディアム・テンポで楽しげなナンバーですが、歌詞は「天国(というBARは)、みんなが行きたがる楽しい場所だけど、結局何も起こらない場所さ」と、無常とも思えるシニカルな内容……。ちなみに、ヤング@ハートのコンサートでは、舞台の左右に設置された字幕スーパーに、リアルタイムで歌詞の日本語訳が映し出されるので、彼らの選曲した理由がよくわかる仕掛けになっています。
コンサートの第1部は
スクリーミン・ジェイ・ホーキンス、
ジョン・レノン、
キンクス、
ニック・ロウ、
ニール・ヤングなど、歌詞のメッセージに重きを置いた渋めのナンバーが中心。休憩を挟み第2部へ移ると、
マイケル・ジャクソンのメドレーをはじめ、
プリンス「1999」、
テイスト・オブ・ハニー「今夜はブギ・ウギ・ウギ(Boogie Oogie Oogie)」と、立て続けにソウル&ディスコ・ナンバーを披露。1部とはうって変わってアップ・テンポな楽曲の応酬で、攻めのステージを展開。絶妙にテンポが外れた独特のダンスは、若い人には決して真似の出来ない味わい深さ!
世界各地を廻るヤング@ハートのコンサートの名物といえば、ご当地ロック・コーナー。前回の来日で披露した
RCサクセション「雨あがりの夜空に」をはじめ、事前にオフィシャル・サイトで受け付けた日本語ロック・リクエストの新曲を含めて5曲も披露するという大盤振る舞い。中でも、
沢田研二「TOKIO」では、2コーラス目でさびの部分を「NA・GO・YA!」と叫ぶなど、日本のファンのハートをガッチリと掴む。
そしてヤング@ハートの真骨頂といえば“ロック&パンク”。ボストン・レッド・ソックスのアンセム・ソングでもあるスタンデルス「Dirty water」や、
アーケイド・ファイア「Modern man」といった、絶対にじいちゃん&ばあちゃんが知らなさそうな曲までもがセットリスト入り。 そして圧巻は
ジェイムス・ブラウン「I Got You(I Feel Good)」から、
ラモーンズ「I wanna be sedated」へと続くメドレー! そのド迫力なパフォーマンスに客席も総立ち、スタンディング・オベーションのままアンコールへ突入! ラストは
ボブ・ディラン「Forever Young」でしっとりと締め。
泣いて笑って感動して、ヤング@ハートのロック魂を堪能できる濃厚なステージは、9月17日“敬老の日”まで続きます!