現在のアイルランド伝統音楽シーンでもっとも重要とされているフィドル&ギターの2人組、
マーティン・ヘイズ&
デニス・カヒル(Martin Hayes&Dennis Cahill)が来日ツアーを行ないます。
ビル・フリゼールをはじめ多くの世界的アーティストとの共演により、クラシックやジャズのリスナーからも高い評価を得ているデュオ。ニューヨーク・タイムズ紙では「
スティーヴ・ライヒの弦楽四重奏団や、
マイルス・デイヴィスの
『スケッチ・オブ・スペイン』を補完するケルトからの返答」と賞賛されました。
2人の音楽は、他のアイリッシュ・ミュージックのように、最初からスピードを上げて、観客を無理にあおりたてることはありません。美しく、静かにスタートするその音楽は、聴く者を知らず知らずの間に独自の世界に引きずり込んでゆきます。
それは“聴く”というよりも“体験している”と言うべきもの。まったく新しい伝統音楽の力とも言えるでしょう。
6度目となる今回の来日ツアーは“和×ケルト”をコンセプトに、コンサート・ホールだけでなく、お寺や日本画の美術館でもコンサートが行なわれます。
11月3日(土)東京・トッパンホールでの公演には、尺八の独奏として田辺冽山が出演。各公演の詳細はオフィシャル・サイトでチェックしてみてください。
日本とアイルランド、その音世界の向こうには、2つの異なる文化に共通する普遍の何かが見えるに違いありません。