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〈CO2 東京上映展 2013〉、祷キララへ“はるかぜちゃん”からの手紙が公開

2013/05/13 16:45掲載
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〈CO2 東京上映展 2013〉、祷キララへ“はるかぜちゃん”からの手紙が公開
 新人の映画作家を対象に制作企画案を募集し、制作支援と上映の機会を提供を行なう、大阪市が立ち上げたプロジェクト〈CO2(シネアスト・オーガニゼーション・大阪)〉による東京での上映展が5月11日(土)より、オーディトリウム渋谷にて開催(5月17日まで)。初日には、今回上映される3作品の監督、安川有果(『Dressing UP』)、梅澤和寛(『治療休暇』)、常本琢招(『蒼白者 A Pale Woman』)が挨拶。『Dressing UP』にて主演をつとめた祷キララも、「この作品は私の初めての主演作品であり、とても大切にしている作品です。ぜひ東京の皆さんにも観て欲しい」と、言葉を寄せました。

 この日は、祷キララの大ファンであるという“はるかぜちゃん”こと春名風花がシークレット・ゲストとして迎える予定だったそうですが、事情により会場に来れなくなったことが安川監督から語られ、その代わりにはるかぜちゃんからの手紙が披露。はるかぜちゃんがネット上で祷キララを見つけ、スクリーンで彼女を観ることができた感激を綴った言葉に、会場からは驚きのため息が上がっていました。

 なお、〈CO2 東京上映展 2013〉は 5月17日(金)まで、黒田勇樹、能町みね子、キム・コッビなど連日多彩なゲストを招き開催。ぜひ会場へお出かけください。


CO2 東京上映展 2013

CO2 東京上映展 2013


〈CO2 東京上映展 2013〉
【春名風花から祷キララへの手紙】

荘厳なあなたへ。
初めてあなたを見たのは、ペットボトルの山の中。
偶然ネットで見かけた、廃墟とペットボトルとひとりの少女。
みすぼらしい景色の中、見えないものが見えるような顔をして
荘厳にたたずむあなたがいた。
それはページを閉じ一日たち二日たち、三日たっても忘れられない景色になった。
ふとしたことで蘇り、たまらなくなってあなたの名前を捜した。
いのりキララさん。9歳。
えー。9歳!?ぼくと変わらない。
で、何だこの凄い名前。本名。
えー。本名?!
でも確かに、この存在感にはこの名前しかありえない気がする。
えー。演技したことないの!プロじゃないの?!
それでこの表情なの!?
見つける情報のすべて に驚いて、夢中で、「いのりキララ」を検索した。
いのり、という漢字がうまく変換できなかったので、
いちいちコピーしては貼りつけた。
けっこう大変だったけど、なんの特にもならない作業だけど、とにかく夢中だった。
でも、あまりにも情報は少なく、ただ、毎日検索しては、ただ、ただイライラした。
それからしばらくして、あるPVを見つけた。
尊敬する芸能界の先輩、中川翔子さんのコンサートで出会ったカメラマンの方が推している「神聖かまってちゃん」というバンドのPV。
その人が神聖かまってちゃんはいいよ!いいよ!と言っているので、何と無くそれを見た。
つきあい、ってやつですね。
心臓が止まりそうになった。
あの子がいる!!!
いのり キララ!!!
えー!
えー!
えー!神聖かまってちゃんへの関心はどこかへ行ってしまったけれど
ぼくは、新しいいのりキララ!!!の情報を見つけたことに歓喜した。
それは震えるほどかっこよかった。すごい。
この人なら、ぼくが大好きな、ひぐらしがなく頃にの実写化に出ても納得できる。
実際の登場人物は子どもなんだけど、残虐な場面があるからと、キャストが全員大きい人に変更された
あの作品。
彼女ならこの年でも、余裕じゃん!
それからまたずっと情報はなかった。
いのりキララ、が結局、何者なのかわからないまま、
ぼくはダラダラと過ごした。
映画には出ていても、子役じゃないらしい。
ふうん。
普通の子どもとして普通な日々 を送っているんだ。
この空のどこかで。
ちぇー。つまんない。
だれかあの子を撮ってよ。
天才子役とかどうでもいいよ。小さいのにごあいさつが上手い?
可愛い?子どもらしい?
あのー。そんなのどうでもいいよ。
あの子の血まみれの立ち姿みて欲しいよ!!!
そして今、いのりキララさん、は
ぼくのいのり叶って、東京に来た。
映画の主演女優として。
ぼくの知らない間になにがあったんだろう。
でも、誰かがあの子を撮ったんだ。
やったー。
あわてて検索。
あれ?
あれだけ検索しても出なかった、いのりキララ、という名前が
いつの間にか、
パソコンの予測変換で、勝手に表示されるように、なっていた。ぉぉぉおー。
iPhone はまだみたいだけれど、それも時間の問題だとおもう。
キララさん、新作の公開おめでとうございます。
今日はお祝いに行けなくてごめんなさい。
でも、ずっと待っていました。
あなたが何者か分からないときから、ずっと好きでした。
きょう東京で、ぼくと同じようにあなたの荘厳な存在感に初めて触れる人がたくさんあらわれる奇跡を、
ぼくはうれしく思います。
これからもそのクールなまなざしで、スクリーンを跳ね回ってください。
スクリーンでの、あなたの活躍をこれからも心からいのっています。
はるなふうか
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