今年5月29日に初演100周年を迎える
ストラヴィンスキーの「春の祭典」(通称ハルサイ)を軸に、多感な年ごろの少年の心理に訴えかけるクラシック音楽を収録したコンセプト・アルバム『ハルサイとか聴いてるヤバい奴はクラスで俺だけ。〜「春の祭典」初演100周年記念アルバム〜』(NJ-CP13005 税込900円)が、音楽ダウンロード配信にてリリースされます!
当アルバムは、思春期の少年にとっての精神的な通過点ともいえる、孤独、自意識、宇宙、神、死、前衛、反逆などのイメージを持つクラシック音楽を収録したユニークなコンピレーション・アルバム。
“神は死んだ”という言葉で知られるニーチェの哲学書を元にした「ツァラトゥストラはかく語りき」(
リヒャルト・シュトラウス)、トランペットが木管楽器に“存在の永遠”を問いかける「答えのない問い」(チャールズ・アイヴズ)、改造楽器の一種であるプリペアド・ピアノのために書かれた「危険な夜」(
ジョン・ケージ)など、“中二病心理”をくすぐる曲ばかりが収録されています。
モーツァルト、
ベートーヴェン、
ショパンなどのいわゆるメジャー音楽家の作品はなく、現代により近い、もしくは時代が離れていても何らかの今日性を感じさせる作品のみをセレクト。付属のデジタル・ブックレット内では、これらの収録作品を、架空の男子中学生の心象風景を描いた挿話を通して紹介しています(iTunes Storeのみ)。
なお、当アルバムのメイン・コンテンツともいえる「春の祭典」(
イーゴリ・ストラヴィンスキー)は、1913年5月29日にパリで初演されたバレエ作品。この初演時には、従来の上品なイメージのバレエとはまったく異なる、動物的で醜い踊りに激昂した客が、乱闘を始める騒ぎになったと伝えられています。
当アルバムは、20世紀音楽の金字塔である「春の祭典」をいま一度リスペクトするとともに、古びることのないスキャンダラスな魅力を多くの若い世代に味わってほしいというコンセプトのもとに制作されました。
思春期にパンクやヒップホップにのめり込んだ大人にも、このアルバムを通して、思い出すと胸が痛くなるような若かりし日の“黒歴史”を振り返ったり、大人だからこそわかる「ハルサイ」の魅力を再発見してみてはいかがでしょう。