一生囚われの身になるか、裏切者として生きるか、イスラエル兵に捕えられた1人の青年が迫られる選択をめぐり、パレスチナの今を生き抜く若者たちを描いた『オマールの壁』(4月16日公開)の公開を記念して、東京・渋谷 アップリンクでは特集上映〈世界を変える、社会を変える、映画特集〉が2016年4月16日(土)から開催されます。
この特集では、東京を中心に立ち上がった学生団体「SEALDs」に密着したドキュメンタリー映画『わたしの自由について〜SEALDs 2015〜』(2016年)の先行上映をはじめ、今回が初の劇場公開となる倉岡明子監督が2003年から2012年にかけてパレスチナを撮った『だから まいにち たたかう』(2012年)ほか、
『パラダイス・ナウ』(2005年)、
『未来の食卓』(2008年)、
『ブルー・ゴールド 狙われた水の真実』(2008年)、
『世界が食べられなくなる日』(2012年)、『みんなのための資本論』(2013年)、
『怒れ!憤れ!−ステファン・エセルの遺言−』(2012年)、『NO』(2012年)の全9本が選ばれています。
いつもと変わらない穏やかな日常に幸せを感じるのはごく自然な感覚です。でも、世の中の出来事に敏感であればあるほど、その日常の幸せからは程遠い現状に気づかざるをえません。その現実に気づいた時、だまって現状に身を委ねるのか、それともその現状に抗い、日常の幸せを目指すのかという二つの選択があります。
この特集では身の回りの「水道水」や「食品」といった生活レベルの問題から、国家レベルの問題、さらに国家より大きな力を持つようになったグローバル企業の策略を映画によって知ることができます。
特集の中の1本『怒れ!憤れ!−ステファン・エセルの遺言−』で描かれるステファン・エセルの「無関心はいけない。世の不正義に目をつぶるな。怒りを持って行動せよ」の言葉のように、まず関心を持ち、そして現状に抗うきっかけとなる作品を特集上映します。――アップリンク代表 浅井 隆(C)2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA