平日の午後に本格的コンサートを楽しむ“浜離宮アフタヌーンコンサート”シリーズに、テノールの
福井 敬とピアニストの
横山幸雄が登場。ポップス界を代表する作詞家・
松本 隆が
シューベルトの歌曲を現代語訳したCD
『シューベルト: 美しき水車小屋の娘(松本 隆 / 日本語詞)』(2004年)をライヴで再現する〈浜離宮アフタヌーンコンサート 福井 敬×横山幸雄 松本 隆・訳詞によるシューベルト「美しき水車小屋の娘」〉が12月6日(火)東京・築地 浜離宮朝日ホールで開催されます。
福井と横山の共演は、前述のCD発売後のコンサート以来12年ぶり。クラシック好きの松本が始めたというこの企画について、福井は「シューベルトのメロディは、ドイツ語のイントネーション、高低、強弱につけてあるものなので、それを日本語に置き換えるのは、きわめて大変な作業なんです。でも松本さんの詞は、元々この詞がついたのではないかと思うくらい、とても自然に歌えます。天才的に、音に詞を乗せていらっしゃるんですね。どんなに〈美しき水車小屋の娘(以下、水車小屋)〉を知っていらっしゃる方でも、ドイツ語で聴くと、ワンクッション、自分の中で言葉を日本語に変換してからイメージをされる。それが、今回の日本語の訳で聴くと、ダイレクトに心の中にドラマが入ってきます」と語っています。
また本公演では、シューベルト(スコット原詩 / 松本 隆日本語詞)作曲の「アヴェ・マリア」と、横山幸雄のピアノ・ソロで同じくシューベルトによる『4つの即興曲集』より第2番、第3番の演奏も予定。聴きどころについて福井は、「横山さんのピアノ、私が歌うシューベルトのメロディ、松本さんのことば、すべてが織りなして、約一時間、一本の稜線を描きます。粉ひきの少年が、どう大人になるのかという音楽とドラマを、リアルタイムで感じていただきたいなと思います。トークタイムもありますので、そちらもお楽しみに!」とコメントしています。
■浜離宮アフタヌーンコンサート 福井 敬×横山幸雄
松本 隆・訳詞によるシューベルト「美しき水車小屋の娘」
2016年12月6日(火)
東京・築地 浜離宮朝日ホール
開演 13:30
前売 5,500円(税込)
朝日ホール・チケットセンター 03-3267-9990(日・祝除く10:00〜
[曲目]
シューベルト(スコット原詩、松本 隆日本語詞): アヴェ・マリアop.52-6 D839
シューベルト: 4つの即興曲集op.90 D899より第2番変ホ長調、第3番 変ト長調 ※ピアノ・ソロ
シューベルト(ミュラー原詩、松本隆日本語詞): 歌曲集「美しき水車小屋の娘」@p.25 D795
[出演]
福井敬(t) / 横山幸雄(p)