12012の宮脇、
kannivalismの圭が立ち上げた、完全アーティスト主導型イベント・ツアー<EXTRA-TERRITORIAL>が5月5日(水)SHIBUYA-AXにてファイナル!
これまでは同じ系列の事務所仲間とはいえ、それぞれが「俺らはほかとは違う」という強烈な個性を事務所内でもアピールしてきた参加バンドたち。そんな思いを持つ同士だからこそ、「一緒に何かやったらスリリングなイベントができるんじゃないか」という主催者である宮脇(12012)と圭(kannivalism)の狙いは見事大成功を収めました!
SHIBUYA-AXで迎えた<EXTRA-TERRITRIAL>ファイナル公演。フロント・アクトとして登場した
東京ミカエル。に続いて、司会者とともに舞台に現れた宮脇と圭は、端午の節句にちなんだ正装姿で登場。転換時にはほかのバンド・メンバーも加わってトークを展開し、なごやかなムード。ですがいったんライヴがはじまると一転、どのバンドも緊張感たっぷりな本気のステージを披露。
トップバッターを飾ったのは
DOG inTheパラレルワールドオーケストラ。4月21日にリリースされたシングル
「ワンダー×ワンダー」収録曲「-DDT-」をSEに、犬の鳴き声のサンプリング、メンバーの奇抜なヴィジュアルでオーディエンスに強烈なファースト・インパクト! そして、そのインパクトに負けない、一癖も二癖もあるサイケデリックな匂いを感じさせるサウンドとポップなメロディが融合した「WONDER×WONDER」で観客を圧倒!
続いて登場したのは
BugLug。蛍光色をポイントにしたポップなファッション・センス、彼らの登場で、場内がいっきに華やかでフレッシュな雰囲気に包まれる。繰り出す軽快なビート、メンバーのアクティヴなパフォーマンスでとことん観客の身体を揺らして楽しませていく彼らは、曲間にオーディエンスとのコール&レスポンスを積極的に取り込み、観客との距離感をいっきに縮めていく。
――まるでミサでもはじまるかのようなSE。黒いフードで顔をすっぽり覆ったメンバーたち。大佑の「東京、始めようか」という囁き声ではじまったのは、大佑と黒の隠者達。負のオーラを纏ったダークの使者、大佑の目線、指先1本の動きで場内を支配していくシアトリカルなパフォーマンスはずば抜けたパワーを発揮。観客を洗脳するかのように虜にしていく。苛立ちや絶望といった鬱屈とした感情をエモーショナルに叫ぶなかで放たれたのは6月2日にリリースされる1stシングル「翻弄」。暗闇の中に一筋の光が見えてくるような歌声のギャップが止めどなく魂を直撃。新しい大佑像を垣間見せる。
続いて現れたのは
boogieman。デジタル・ビートと生のバンド・グルーヴ、不協和音とメロディ……彼らのバンド・アンサンブルは、どこまでも計算され尽くされたアンバランスなロックの極み! それを楽しむオーディエンスの輪がどんどん広がっていったところで、彼らが放ったのは4月28日にリリースされた新曲
「キジョウノ空論」! 予想外のストレート・チューンに観客も沸く!
場内が赤い照明に染まる中、姿を現した12012は、音もコーラスもバンド・メンバー総動員で押しまくるアグレッシヴなテンション! 熱いメッセージ・ソングでオーディエンスを煽り、「俺の頭の中で考えて4年。みんなでいろいろ話してこのイベントやってきて、新しい何かがいま生まれてきてる気がします」と話していた宮脇が、みんなに感謝を込めてとバラード「LOVERS」 を披露。
「みんな一緒にkannivalismしようぜ!」という怜のかけ声とともにはじまったオープニングは「リトリ」。ファイナルの締めにふさわしい圧倒的な存在感、バンドのパワーを見せつけたのはkannivalism。総合アートで音楽を楽しませた先日のワンマンで披露した「mum.」などは、このイベントを通してバンドも観客も楽しみ方が進化。オーディエンスとともに笑顔満載の空間を作り上げていました!
そして、この日のセッションは“宮脇セッション”というタイトルで、宮脇(vo)+圭(g)+ユアナ(g、boogieman)+燕(b、BugLug)+大佑(ds、大佑と黒の隠者達)という衝撃的なメンバーで、グリーン・デイと、彼らの大先輩でもあるDIR EN GREY(本人たちから機材を借りたとか!)のカヴァーをリスペクトを込めて披露。
参加バンドの心意気がオーディエンスにも伝わったイベント・ツアー<EXTRA-TERRITORIAL>は熱狂のうちに閉幕。次なる展開にも期待しましょう!
<出演バンドからのコメント>
「毎回トップバッターをやらせてもらって。やるたびにこんなに悔しくなってこんなに熱くなって、それでも楽しい。音楽って凄いなと思いました」
(春/DOG inTheパラレルワールドオーケストラ)
「自分たちが一番アピールできる勢いを出したんですが、もっとやれましたね。アソビ足りない。先輩たちはやっぱ凄いです。それを体験したんで自分たちももっといろんなことに挑戦したいと思います」
(一聖/BugLug)
「ぬるま湯のような音楽業界に鉄槌を喰らわしてやろうと、全国にどんよりとぶ厚い負のオーラの雲を広げ、結果的には怒りの雷が落とせたのではないかと思います」
(大佑/大佑と黒の隠者達)
「ポジション的に自分たちは真ん中ぐらいなんで、思惑通り、いい感じでぐじゃぐじゃに引っ掻き回せたんじゃないかなと。イベント自体、刺激的で勉強にもなった」
(ジュンノ/boogieman)
「すげー刺激になったしめっちゃ楽しかった。事務所のなかに仲間感も生まれてきて、ホントにやってよかった。このイベントの趣旨がお客さんにも伝わってて欲しいです」
(宮脇/12012)
「バンドっていうものをミュージシャンの手に取り戻すっていう気持ちを各々がイベントを通して確認したと思うし、バンドそれぞれ自信を持って世の中に自分たちを伝えていけばいいってこともはっきりした。またやりたいですね」
(圭/kannivalism)