AKB48 2012/08/13掲載(Last Update:12/08/17 16:33)
残す“stadium fes.”も豪華なラインナップが続く、<a-nation Charge Go! ウイダーinゼリー musicweek & stadium fes.>。その一環として、8月10日(金)に東京・国立代々木競技場第一体育館で行なわれた<Asia progress F>の模様をレポートします!
<a-nation Charge Go! ウイダーinゼリー musicweek & stadium fes.>
<Asia progress F>
2012. 8. 10 国立代々木競技場第一体育館
〜オフィシャル・レポート〜 今年で11年目を迎えた<a-nation>のさらなる進化として開催される、10日間にわたり渋谷の街全体がa-nation一色となるタウン・フェス<musicweek>。多彩なデイリー・テーマでライヴが展開される国立代々木競技場第一体育館での<Asia progress F>には、アジアのミュージック・シーンの隆盛を実感させる、国籍も音楽性も多彩な女性アーティストたちが一堂に会した。
この日はまずオープニング・アクトとして、台湾の情報番組で天気情報を伝えていた7人で結成されたWeather Girlsと、
KARAの妹分として話題を集める韓国の
PURETTYが登場。新鋭グループとして初々しいながらも個性を感じさせる魅力的なパフォーマンスで、会場の空気をあたためる役割をしっかりとつとめた。
本編のトップバッターは、我が日本を代表する3人組ユニット
girl next door。サポートでドラムを入れたバンド・スタイルでのパフォーマンスで、ライヴ映えするアッパーなダンス・チューンを繰り出していく。途中のメドレーでは、元
Every Little Thingの
五十嵐 充が作詞を手がけた最新バラード「all my life」で歌をしっかりと響かせ、少ない曲数ながらも心地良い緩急を描き出していたのが印象的だった。「まだ足りひんやろ!」とヴォーカル・千紗が叫び、ラストは彼女たちの鉄板曲「Infinity」へ。<Woo woo>のコーラスを大合唱してみたり、全員でジャンプを決めてみたりと、まるでクライマックスかのような盛り上がりを見せた。
続いての
Da Mouthは、多国籍なメンバー構成を特徴とする台湾発のヒップホップ・ユニット。最新のエレクトロ・サウンドの上で、女性ヴォーカル、男性ヴォーカル、男性ラップが縦横無尽に絡み合う独自の音楽性により、代々木競技場第一体育館が一瞬にしてダンス・フロアへと変貌する。ダンサーたちとともにメンバーもクールなダンスを披露するなど、ユニットとしての様々な魅力を詰め込んだパフォーマンスは、観る者をうならせる圧倒的な存在感を放っていた。ミディアム・テンポの「Beautiful Luv」で観客たちがみなハンズアップして生み出したハッピーなシーンは、音楽に国境がないことを実感させる瞬間だった。
インストのダンス・トラックでしょっぱなからスキルフルなダンスを披露してくれたのは、日本が誇る最強ダンス・ヴォーカル・ユニット
EXILEのDNAを受け継ぐ
E-Girls。
Dream、
Happiness、
FLOWERといったグループとしてキャリアを積んできたメンバーたちがひとつに融合し、総勢26名でステージいっぱいに広がって魅せるパフォーマンスはまさに圧巻のひとこと。この日、10月3日にシングルとしてリリースされることが発表された新曲「Follow Me」では、ひときわ大きな歓声で会場が包まれ、そのアッパーなサウンドですべての人が激しくカラダを揺らしていた。
9月5日の日本デビューを前にAsia Progress Fの大舞台へ召還されたのは、韓国の人気グループ
AFTERSCHOOLからの派生ユニット、ORANGE CARAMEL。キュートで親しみやすいキャラクターと個性的なダンスは多くの人の笑顔を誘い、会場にはやわらかな空気が満ちていく。日本デビュー曲となるキャンディーズ「やさしい悪魔」のカヴァーでは、頭にオレンジ色のツノをつけ、インパクトのある“悪魔ちゃんダンス”でオーディエンスのハートをメロメロに。中毒性の高い魅力を持つ彼女たちの存在は、きっとこの日のライヴで多くの人の胸に刻み付けられたはずだ。
そして、この日のトリをつとめたのは日本のアイドル・シーンのトップを疾走する
AKB48。「ヘビーローテーション」「ポニーテールとシュシュ」「会いたかった」というキラー・チューンを連発したオープニングで会場のテンションはマックス状態に。その後、グループから派生したユニットやソロの曲をふんだんに盛り込み、後半では再び、新曲「ギンガムチェック」をはじめとする強力なナンバーで息つく暇を与えない攻撃を仕掛けていく。キュートな表情や、ロックな荒々しい表情、さらに夏休みの思い出を笑いたっぷりで話すMCでの親しみやすい素の表情など、人気を納得させるあらゆる魅力がこの日のライヴにはたっぷりと詰まっていた。本編を終えてもなお鳴り止まない歓声に応え、アンコールも実現。全14曲で思いを交わし合ったメンバーたちとオーディエンスの間には、ステージとの距離を感じさせないあたたかな一体感が生まれていた。
アジアを代表する全7組の女性アーティストたちが全力のパフォーマンスで共演した約3時間半。それは今後のアジアのミュージック・シーンのさらなる発展さえも想起させる最高の夏の宴だった。(取材・文/もりひでゆき)