7月12日(土)より公開される新作映画『リアリティのダンス』のプロモーションのために来日を果たした
アレハンドロ・ホドロフスキー監督。さる4月26日(土)には東京・世田谷区「龍雲寺」にて、1,000人近い応募の中から選ばれた100人と“坐禅会”を行ないました!
“金と欲望”というテーマのこの日の説法の最初に、ホドロフスキー監督はメキシコで師事した日本人の禅僧・高田慧穣から「小鳥の自然な鳴き声こそが説法だ」と教えを受けたエピソードを披露。そして「今日の世界で神とはお金です。しかし今持っていないものを欲しがる期待、持っているものを失いたくないという恐怖を持たないために、お金は必要な分を稼ぐだけで十分なのです」と、説く。
続けて、「ひとつの名前や年齢や国籍、古くて間違った偏見に閉じ込めてしまうことは、自分たちの住む地球を破壊します」と述べ、最後に、「慧可は達磨大師に弟子入りのために自らの腕を落とし悟りを開きました。私も常に両腕両足を落としたらどうなるか考え続けています。きっと私は、笑ったまま頭を落とすでしょう。私にとって禅とはそういうものです」と、説法を締めくくりました。
(写真:西岡浩記)