奄美・加計呂麻(カケロマ)島花富生まれ、奄美島唄の唄者として活躍する
朝崎郁恵が、8月3日(水)にアルバム『南ぬ風(ふぇいぬぶるーす)』をリリースします。
島唄の研究に情熱を傾けた父の影響を受け、福島幸義に師事、10代にして“天才唄者”と評された朝崎。東京・国立劇場にて10年連続で公演を行なったほか、ニューヨークのカーネギーホールをはじめ海外でも数々の大舞台を経験し、2002年に67歳にして
『うたばうたゆん』でメジャー・デビュー、その後も奄美島唄と自身の可能性を広げながら精力的に活動中。
日本を代表するハーピスト、
松田幸一らと共演した前作
『かなしゃ 愛のうた』から約4年ぶり、BSプレミア「新日本風土記」のテーマ曲「あはがり」を含む全13曲を収録したこのアルバムは、増渕英紀がプロデュースを担当。これまで島唄が歌われてきたヒーリングやアンビエントといった視点から離れ、朝崎本来の魅力である生声を聴かせることを念頭に置いており、北海道・札幌にある芸森スタジオにて録音を敢行。演奏陣には朝崎郁恵のライヴ活動を支えてきた三線のタナカアツシと太鼓の奈良大介からなる奄美シマ唄ユニット、
マブリをはじめ、スライド・ギタリストの
関ヒトシ、
四人囃子のキーボーディストである坂下秀実がゲスト参加しており、正確さよりもよりナチュラルなグルーヴ感を追及した演奏で、トラッドなスタイルからロックやブルースを取り入れたアレンジまで、多彩な内容となっています。
さらにディープなものとなった“朝崎節”をたっぷりと収めたアルバムの発売を前に、7月30日(土)には毎年恒例となった神奈川・葉山の海の家「
Blue Moon」でのライヴも決定。アルバムと同じくマブリとの共演が予定されています。