選ばれし少女たちだけの胸に咲いた謎の花“シャニダールの花”によって翻弄される男女を描いた、美しくも妖しい愛の物語。映画『シャニダールの花』が7月20日(土)より公開。これに先駆け、7月4日(木)には、東京・新宿「テアトル新宿」にて舞台挨拶付き先行上映会が行なわれ、出演者である
綾野 剛、
黒木 華、
伊藤 歩、
山下リオ、そして
石井岳龍監督が登壇しました。
本作で初共演となった綾野と黒木は、「焦点がなかなか合わず、つかめない人。それは撮影後も同じ。狂気と正気を持ち合わせている。新しい時代の可能性を持った世代と作品を共有できてよかった」(綾野)、「自分のテリトリーに入ってきても嫌な感じがしない。自然と距離を詰められる人」(黒木)と、互いの印象についてコメント。
また綾野について、「色んな仮面を持っていそう。クールかと思ったけど話してみると嫌みなく滑り込んでくる感じ。大声で笑ったりしたり、ギャップもあって素敵です」(山下)、「感覚よりもロジックで物事を進めていく人かと思ったけど、感覚を共有しあうことを大切にする印象だった。地に足がついてなさそうで、ついててついてない感覚がすごい好き」(伊藤)と、女性陣からは高評価!
また本作は、8月22日から開催となる〈モントリオール世界映画祭〉の「フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門」に正式出品されることが綾野から発表され、客席からは大きな拍手! 石井監督は「映画は世界共通言語。世界中の人にどんな風に感じてもらえるか楽しみ」と意気込みを語りました。
さらに、登壇者の5人は七夕へ向けて短冊へ願いごと。綾野は「The Hours」と記し、映画祭出品が決まったことで、本作の各役の時間たちを現地の人たちの時間で共有して貰えたら……と願いを語りました。なお、それぞれ「名画座が増えてたくさんの映画が見られますように」(黒木)、「ちょちょいといい波に乗りたい」(伊藤)、「ガツンと生きられますように。富士山に登れますように」(山下)、「シャニダールの花がたくさんの人の心の中に咲きますように」(石井監督)と願いごとを披露。
最後に、石井監督は、「人間は愛がないと生きていけない動物ではないかな、と思い、この映画を作りました。素敵な俳優さんと優れたスタッフがリアルな作品に作ってくれて、観る度に新しい発見がある。花を介してラブ・ストーリーを紡いでいるので楽しんでいただけたら。異次元の旅に皆さんをお連れできると思います」とメッセージを寄せています。