「凛然アイデンティティ」「teeny-tiny star」「モノドラマ」のニュー・シングル3タイトルを1月4日に同時リリース、完全復活を遂げた
baroque(バロック)。TOKYO DOME CITY HALLで彼らが行なったライヴ<baroque Re:First Live IN FUTURE>の模様をお届けします!
<baroque Re:First Live IN FUTURE>
2012. 1. 6 @TOKYO DOME CITY HALL
オフィシャル・レポート 人気絶頂の2004年末に惜しまれつつも解散し、シーンにその名を刻んだ伝説のバンド、baroqueが、待望の復活ライヴ<baroque Re:First Live IN FUTURE>を1月6日にTOKYO DOME CITY HALLで行なった。
昨年9月下旬に正式な復活を発表して以来、初となるライヴだけあって、チケットは即日ソールド・アウト。さらに、1月4日に3タイトル同時発売されたシングル「凛然アイデンティティ」「teeny-tiny star」「モノドラマ」は、タワーレコードのデイリーセールスで1〜3位を独占するという快挙も成し遂げた。
当然ライヴでは、これら約7年4ヵ月ぶりの新曲も披露。ライヴを幕開けた人気曲「Cherry King」に続き、飛び交うレーザー光線の中でオーディエンスが大きく手を振る「モノドラマ」。眩いばかりの開放感と躍動感を放って、本編を感動的に締めくくった「凛然アイデンティティ」。そして自然発生する手拍子と舞い飛ぶ銀テープに、誰もが笑顔になった「teeny-tiney star」と、発売からわずか2日後にもかかわらず、新旧取り混ぜたベスト版的メニューともしっくり馴染んでいた。「また会えるよな? みんなに見せる夢考えとくからな!」という怜の約束と共に、全19曲2時間半のステージは大盛況のうちに幕を閉じた。
その言葉通り、さっそく終演後には<TOUR バロック現象>なる全国ツアーの開催がスクリーン上で発表。<第1現象 楽しいライブハウスツアー>は3月に全国7公演、<第2現象 baroque初のホールツアー>は4月に東名阪を廻るもので、ファイナルは4月25日の渋谷公会堂だ。史上最速で日本武道館に立ったバンドがホール・ツアー未体験だったとは意外だが、ゆえに貴重なステージになることは必須。また、メンバーいわく「会場の大きさや切り取り方によって、どんどん見え方が変わるバンド」とのことなので、2つのツアーでいかなる変化を見せてくれるかにも期待したい。
常々「ファンに夢を見せていけるバンドでありたい」と語る彼ら。アンコールで飛び出した「もう止まらないよ。もっとドキドキさせてやるから離れんなよ」という怜の言葉を信じて2012年、baroqueから贈られる夢とトキメキに身を委ねたい。(文:清水素子、写真:中村 卓)