ともに個性的なギタリストとして知られ、今年還暦を迎えるビル・フリゼール（Bill Frisell）とヴィニシウス・カントゥアリア（Vinacius Cantuaria）の共作アルバム『ラグリマス・メシカーナス』（ctrd-042 税込み2,415円）が7月13日に発売になります。

　ビル・フリゼールは多くのソロ作を発表する傍ら、ジム・ホール、ロン・カーターなどのジャズ・ジャイアンツからノラ・ジョーンズ、エルヴィス・コステロ、ディラン・カールソン率いるアースまで、幅広い音楽キャリアを持ちます。ヴィニシウス・カントゥアリアはブラジルに生まれ、自身のバンドを率いる一方、70年代から80年代にかけてはカエターノ・ヴェローゾと活動をともにし、90年に拠点をニューヨークに移しています。

　2人はこれまでもたびたび共演を重ねてきましたが、念願かなってついに実現させたのが今作。ヴィニシウスがニューヨークに移った際に感銘を受けた、ラティーノたちの文化、とくに彼らが話す言語の多様性に触発され書いた曲をもとに、2人でアレンジを練りあげ、録音した作品です。

　輸入盤は昨年発売していますが、国内盤は2人へのインタビュー（もちろん日本語字幕付き）や演奏シーンを収録するDVDが特典として付きます。