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ブルース・スプリングスティーンのサックス奏者=クラレンス・クレモンズ逝去

クラレンス・クレモンズ   2011/06/21 16:30掲載
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ブルース・スプリングスティーンのサックス奏者=クラレンス・クレモンズ逝去
 6月12日に脳卒中で倒れて治療中だったブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドのサックス奏者、クラレンス・クレモンズ(Clarence Clemons)が6月18日、脳卒中の合併症で逝去しました。享年69。

 “ザ・ビッグマン”という愛称で多くのファンから愛され続けてきたクラレンスは、ブルースのバンドメイトであり40年来の友人でもありました。クラレンスはブルースにとって、バンドの中でも特別であり、ライヴでの二人の掛け合いはファンを魅了し、ブルースの『明日なき暴走』のジャケット写真ではブルースがクラレンスに仲良さそうに寄りかかっています。

 ブルースと盟友クラレンスの最後の共演は、昨年2010年12月7日に地元アズベリー・パークで行なわれた『The Promise』再現ライヴでした。このときの映像は、今年5月25日発売されたブルース・スプリングスティーンのDVD『プロミス:メイキング・オブ“闇に吠える街”』に収録されています。誰もこれが最後の二人のライヴになるとは思いもしなかったことでしょう。この訃報に対し、ブルースはオフィシャルサイトで下記の声明を発表しました。

 「クラレンスは素晴らしい人生を生きました。彼は人びとへの愛情に満ちた心の持ち主で、そんな彼だからこそ人びとが愛したのです。彼は実に素晴らしい大家族を築きました。彼はサックスを愛し、ファンを愛し、毎晩舞台に立つと自分の持つすべてを捧げました。彼の死は測り知れない損失ですが、僕らは彼と知り合って、約40年間もそのそばに立つ機会を得られたことを名誉に思い、感謝しています。彼は僕の最高の友人であり、パートナーであり、彼が隣に居てくれたおかげで、僕のバンドと僕は自分たちの音楽の中にある物語をはるかに深く語ることができました。彼の人生、彼の思い出、彼の愛情はその物語の中と僕らのバンドの中で永遠に生き続けます」
ブルース・スプリングスティーン


 クラレンスは今年の<SUMMER SONIC>のBEACH STAGEへの出演が発表されており、生のパフォーマンスが観られると多くのファンが期待した矢先の訃報でした。

 また、クラレンスはレディー・ガガの最新アルバム『ボーン・ディス・ウェイ』のレコーディングにも参加し、先日発表されたばかりの「ジ・エッジ・オブ・グローリー」のミュージック・ビデオは奇しくも、レディー・ガガとクラレンスの二人のみが出演するクラレンスをフィーチャーしたものに。先週の時点ではクラレンスの容体は回復に向かっていると報じられており、レディー・ガガはクラレンスに対してのお見舞いビデオをYouTubeで公開。これに賛同した人が次々とビデオを公開し、世界中の人々がクラレンスの回復を祈っていました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
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