〈第7回ローマ国際映画祭〉では会場を熱狂の渦に巻き込み、観客賞をはじめとする4冠を受賞した、映画『ランナウェイ・ブルース』(3月15日より公開)。本作の魅力のひとつは、タイトルにも入っている“ブルース”をはじめとする音楽の数々。劇中では、
ボブ・ディラン&
ジョニー・キャッシュの名曲「北国の少女」も流れ、アメリカの原風景が色濃く写された映像を彩っています。
また、本作の音楽を担当したのは、作曲家、プロデューサー、DJと活躍を続ける
デヴィッド・ホームズ(David Holmes)。デビュー・アルバム『レッツ・スラッシュ・ザ・シーツ』(1995年)はイギリスで大ヒット、続く『Let's Get Killed』(1997年)にて国際的に高い評価を得たことにより、『アウト・オブ・サイト』(1998年)で
スティーブン・ソダーバーグ監督と初コラボレート。『オーシャンズ12』(2004年)、『オーシャンズ13』(2007年)、『エージェント・マロリー』(2011年)と、多くの名作の音楽を担当しています。
ホームズは、生まれ故郷であるアイルランドを舞台とした作品にも楽曲を数多く提供しており、〈カンヌ国際映画祭〉で話題を呼んだ
スティーヴ・マックイーン監督の『ハンガー』(2008年)、
リーアム・ニーソン主演の『レクイエム』(2009年)なども。
デヴィッド・フィンチャーが監督をつとめたiPhoneのCMでもその音楽は使用されています。