『BLOOD』シリーズ最新作『劇場版BLOOD-C The Last Dark』の大ヒットを記念し、“犬”こと“四月一日”役の
福山 潤、“網埜優花”役の
浅野真澄、
塩谷直義監督の3名による舞台挨拶が東京・MOVIX亀有にて行なわれました!
この映画は、久遠の時を生きる少女“小夜”と異形なる「古きもの」との戦いを主軸に、大都市・東京の暗部でうごめく陰謀と、大切なものをすべて失った小夜の愛憎入り乱れる復讐劇を描く物語。
福山が演じる犬は、TVシリーズで記憶を失っている小夜に自分を取り戻すきっかけを与え、動向を見守る重要な役でしたが、なぜ見守っているのかその正体はTV版で明かされず、今作で遂に明らかとなったその正体は、なんと本作で原案を担当した人気漫画家集団「
CLAMP」の超人気シリーズ『XXXHOLiC』に登場する四月一日だったことから大きな話題に。
舞台挨拶では、福山へCLAMPよりメッセージが届けられ、「福山 潤君。『XXXHOLiC』以外にも四月一日を演じ続けて下さって、本当に有難う御座います。TV版『BLOOD-C』アフレコでお会いした時に、“この話しの最後のセリフ、犬ですか?”と驚いていらしたのが、忘れられません。今回は店主姿の四月一日で、映画初出演となりました。これからも彼はちょくちょく他作品に出る、かもしれませんので、その時はよろしくお願い致します」(CLAMP)と読み上げられると福山は、「ダメだしだったらどうしようと思いました。TVシリーズの最後が犬で締めていたのですが、いいんですかと。ごめんなさいと。クロスオーバーとして、出させていただいて傍観者のような立場で収録されていただき、不思議な経験だった。劇場版の収録は緊張しましたね。四月一日が店主となって、ああいう形でやる機会はなかなかないので、身体が年を取らない彼が大人になるというのがどういう感じなのか、店主としてキャリアをどの程度積んでいるのか、彼の今の状態がどうしたらマッチするのか、短いシーンだったがこれで大丈夫かなと手に汗握ってやっていた」と、当時を振り返りました。
そして本作が劇場映画初監督の塩谷監督は、映画を
押井 守監督が観たというエピソードを披露。「(プロダクションI.Gの)社長から“押井守監督、昨日観たから”と言われました。冒頭だけ観せるつもりが全部観てくれたそうで、押井さんからは“よく頑張った。やったな”と言ってもらえた。映画を最後まで観て頂けたことが何より嬉しいことだった」とのこと。
浅野は福山が演じた犬の正体について、TVシリーズの時から正体を予想。「犬はお話しのキーになるキャラクターだし、時真慎一郎ではないかという話をみんなでしていて、時真がいないときに犬がいないんですよ。そうしたら福山くんが収録にきたから、おかしいなと」と、収録当時の予想が外れてしまったとか。
また、2人の役について聞かれると塩谷監督は、今回の四月一日と網埜優花の裏設定を暴露。「物語の最後のほうに、殯蔵人が文人のもとへ車に乗っていくシーンには、網埜優花が乗っている設定なんです。本編で描くことはできなかったのですが、結局文人と蔵人のどっちが勝っても都知事にはなれるということなるんですね」という裏設定を聞き、浅野真澄は驚いた様子で「そういう女っていますよね」と突っ込み!
福山の役については、「小夜と四月一日がいちばん近い役柄。2人が合うシーンが今生の別れなんです。よく聞かれるのですが、“対価なに?”とか、“四月一日は犬になんでなっていたの?”とか。でも四月一日が言っていることがすべて答えになっているんです。小夜には彼は笑わないで、彼女が連れてきた真奈にしか笑わないんですね。そういうところから、劇場版の小夜が置かれている設定が決まっていたんですよ」と、CLAMPファンには気になる2人の接点を明かしす場面も。
最後にファンに向けてのメッセージとして、「見返すといろんな発見が随所にあり、アクションとか映像だけでも十分に楽しめる映画。TVシリーズから繋がった一つの壮大な物語がある。私も四月一日という思い入れのある役で関わらせてもらって本当に光栄の極みです。TVシリーズからみて、劇場版を観ていただけると発見があるかもしれませんので、末永くこの作品をみてほしいです」(福山)、「2回目観た人」と聞いたらたくさんいて嬉しかったです。細かいところにこだわりや秘密がかくされていて、私もたくさん観たいと思う。機会があればまた観に来て頂きたいと思います」(浅野)、「今日はお越し頂きありがとうございました。本作は今回が完結編となりますが、BLOODシリーズは続くのではないかと社長も言っていた。どういう形で続くかは分からないですが、BLOOD-Cの位置づけというのもいろんな面で面白い部分だったりとか、際どいところだったりとか、堪能できる作品になっていると思います。作り手からすると、何度も楽しめるように劇場ではないと味わえない迫力だったりとか、多々仕込んでおります。今日も話しの後にもう一度も新たな発見があると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでみてもらえたらと思います」(塩谷監督)と結びました。