『ベルヴィル・ランデブー』、『イリュージョニスト』にてアカデミー賞へノミネートされたフランスのアニメーション作家、
シルヴァン・ショメ監督による待望の初実写長編作『ぼくを探しに』が8月2日(土)より公開。7月30日(水)には公開記念イベントが東京・シネマート六本木で開催、料理研究家でシャンソン歌手の
平野レミがゲストとして登場しました!
本作の主人公“ポール”と同じ名前のフランスの老舗パン屋、「PAUL」が本作のために提供したフランスの国民的お菓子“シューケット”を中心にティーセットで飾られた壇上に登場した平野は、「映画のイベントに出演するのは今回が初めて」と冒頭からと矢継ぎ早に「風変わり! あと、大人の童話! 幻想的で映像がキレイ!」と感想を告げると、以降トークはノンストップ!
幼い頃に両親を目の前で亡くし、そのショックで言葉を話すことができなくなってしまったまま大人になった主人公にちなんで、幼少期のトラウマ体験を訪ねられると、「この主人公と比べればなんでことないんですけど、小さい頃、疫痢にかかってしまって、それ以来スイカが食べられなくなった。父親がもの凄い早さでお医者さんを呼んでくれて助かった。愛情ですよね」とエピソードを披露。また、身振り手振りを交えてのハイテンション・トークで会場を大いに盛り上げる。
この作品の劇中歌が全て3拍子だという点に触れ、「私もワルツが大好き! 自分でシャンソンを歌っていてもワルツだとすごくノっちゃうんです。この作品の曲は全部きれいだし、何でこんなに心地いいのかなと思ったら全部ワルツなんですよね」との感想も。また、イベントがちょうどご飯どきだったこともあり、140文字のTwitterレシピ「つぶやきごはん」から、さっと作れるレシピ“イカペペ炒飯”を伝授するなど、イベントは盛りだくさんの内容となりました!
フランス老舗パン屋「PAUL」都内全店では8月1日(金)よりシューケットを販売、8月2日(土)、3日(日)は渋谷パルコパート1前でボタニカル・マルシェを開催し、オリジナル・ハーブティーやお菓子などを用意した限定ポップアップ・ショップがオープンと、嬉しいイベントと共に、いよいよ今週末公開を迎える『ぼくを探しに』。ぜひ劇場でご覧ください。
(C)2013 EUROWIDE FILM PRODUCTION-PATHE PRODUCTION FRANCE 3 CINEMA-APPALOOSA DEVELOPPEMENT
■『ぼくを探しに』トークショー付き一般試写会より
――『ぼくを探しに』はいかがでしたか?
「風変わり!あと、大人の童話!幻想的で映像がキレイ! カラフルな映像にワルツの素晴らしい曲が流れてすっかり幻想的な感じになるんです。「人生って何?」って人生を深ーく、考えさせられるなかなか感銘深い良い映画だなって思います。そして曲がきれいなの!全部ワルツで! 私もワルツが大好きなんですよ! シャンソンを歌っていてもワルツだとノっちゃって! だからこの映画を観ていても乗るんですよ! なんでこんなに心地がいいのかなって思ったらやっぱりワルツだったんです」
――平野さんにも幼少期のトラウマ体験はありますか?
「ポールはかわいそうなんですよ! 両親をなくしてしまったショックでしゃべれなくなっちゃって。そんなポールから比べればなんてことないんですけど、 真夏にスイカとキャンディを一緒に食べたら疫痢にかかって目が上にひゅっといっちゃうくらいひどくて私死にかけたんですって。当時は自転車でお医者さんを呼びに行ってくれた人がいたんですけど、私の父親のほうが早くて、助かったんです。愛を感じますよね。それからスイカが大っ嫌いになっちゃって、でも私にも子供が生まれてからは、自分が嫌いなものも与えないと子供もそれを嫌いになっちゃうのはいけないと思ったから、子供に食べさせながら私も目をつぶって食べました。それで今は食べれるようになりました」
――この作品では失った記憶として子守唄のシーンが登場しますが平野さんはどんな子守唄を歌ってあげていましたか?
「自分でつくったデタラメな子守唄を歌ってただけなんですけどね(笑)。父親がなかなか帰って来なかったから息子をつれてベランダで星を観たりしていたんです。あれが金星よ〜! あれが火星よー! あれが何座よー!ってデタラメを教えながら、そのときにうたってたのが“火星までとんでいけー♪”っていう歌ですね」
――息子さんはミュージシャンとして活躍されていますが平野さんの育児法のようなものはありましたか?
「ほっぽらかしていました! うちの息子はTRICERATOPSっていうバンドでギターを弾いてヴォーカルをやっていて、SMAPに楽曲提供したりしているけど、音楽の学校には全く行ってないの! でも、ギターが欲しいって言われたら買ってあげたし、マイケル・ジャクソンのコンサートついてきてくれる?って言われたら一緒に行ったりして、息子がやりたいって言うことでやったほうがいいなと思うことは一緒に協力してできるだけやってあげたり、でもこっちが路線を決めて引っ張っちゃうことはしませんでした。この映画ではポールの育ての親が引っ張っちゃうのよね。どっちがいいのかわからないけど。ちゃんと愛情を持って信頼して見守るというのは必要ですよね」
――最後に、試写会に来場のお客さんがお帰りになったときに簡単に作れるレシピを教えて下さい。
“イカペペ炒飯”
にんにくみじん大さじ1と、バター大さじ3と、ちぎった唐辛子1 / 2本を弱火で炒め、刻んだイカの塩辛(酒盗でも)大さじ4と、お茶碗4杯分のご飯を加えパラリと炒める。味をみて正油を加える。火を消して大葉のみじん10枚をざっくり混ぜたらイカペペ炒飯の完成。
「あ! 三谷幸喜さんが大好きなものがあって! とりの砂肝をさっと茹でて、ラー油をチュッてつけて5分くらい置いて食べるの! 三谷さんはお酒が飲めないのにそれを出すと必ずビールが飲みたくなるんですよ」
――“バカのアホ炒め”っていうレシピもありますよね?
「スペイン語でバカは牛肉のこと、アホはにんにくのことなんです。牛肉をにんにくで炒めるからバカのアホ炒め(笑)! それにトマトを合わせたり、パスタや丼にのせたり、ブルスケッタにのせたりするとすごくおいしいの! 塩胡椒してね!」
■『ぼくを探しに』
2014年8月2日(土)よりシネマライズ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
原題『ATTILA MARCEL』
配給:トランスフォーマー