ファッション・モデルとしての活躍と平行し、「旅と鉄道」誌(朝日新聞出版刊)でも連載を持つリアル鉄子として鉄道企画に引っ張りだこの人気モデル・
市川紗椰。無類の音楽ファンとしても知られる彼女が、いよいよCDデビュー。
小西康陽プロデュースの下制作された
「夜が明けたら」(TRJC-1041 1,389円 + 税)が5月13日(水)に発売となります。
「夜が明けたら」は、
浅川マキによる1969年名曲のカヴァーとなっており、市川と鉄道の関係から着想を得た小西が楽曲をセレクト。60〜70年代の音楽に造詣の深い市川ならではの選曲です。腕利きジャズ・プレイヤーたちと共に録音を敢行、イントロおよびアウトロには市川自ら旅先で録音したという列車の走行音が使用されているとのこと。カップリングにはボーナス・トラックとして、市川が録り溜めた走行音からの本人監修ベスト・セレクションが10トラック収められています。
5月13日(水)には、東京・TOWER RECORDS CAFE 表参道店にて同作の発売を記念したイベントの開催も決定。小西康陽をゲストに迎えての試聴会やトークイベント、握手会などが予定されています。なお、CD発売同日には同タイトルの写真集「夜が明けたら」(撮影 笠井爾示 / イーネット・フロンティア刊)も刊行。こちらも要注目です。
最初は、小西さんってどんな方かな?と思っていたのですが、実際にお会いしてみるとすごく可愛らしい方で、最終的にはご本人を“コニタン”と勝手に呼んでしまうくらいとても優しくてチャーミングでした。そして、想像通りに音楽に対して強い信念を持っていて、色々とお話をさせていただくなかで、浅川マキさんの「夜が明けたら」という素晴らしい楽曲をご提案いただきました。
実は、学生の頃に浅川さんのLP をジャケ買いしたこともあるのですが、今回カヴァーさせていただくにあたり改めて「夜が明けたら」をじっくりと聴きました。浅川さんの歌声はピアノのキーには存在しない音を表現してるような独特な歌い手さんなので、その世界観をどのように私が表現できるのか…とすごく悩みましたが、小西さんとの作業を通して私らしさを表現できたのでは?と思っています。
ポイントとして…長年趣味で録りためていた列車の走行音がイントロでフィーチャーされていますので、そこも楽しんでいただければと思います。CD を出すなんて想像もしなかった私ですが、胸を張れる一枚が出来ました。みなさん是非お聞きください。――市川紗椰市川さんが鉄道マニアだと聞いた途端に浮かんだのが、浅川マキの「夜が明けたら」でした。
彼女は古いロックやフォークもよく聴いていらっしゃるようで、この曲のカヴァーもすんなりOK してくださいました。かなり嬉しかったですね。ヴォーカル・ダビングもすぐに終了、音程が正確なことにも感激しました。
けれども、いちばん驚いたのは、曲の冒頭とエンディングに使った列車のSE。これを市川さんは年明けに旅行をして録音してきて下さったのです。こんな新人歌手、後にも先にも聞いたことがないです。
いずれ彼女もアルバムを作るのでしょうか。もし作るなら、アルバムで歌ってほしい曲はいくつもあります。
たとえば。
・細野晴臣「終わりの季節」
・小坂忠「機関車」
・三木鶏郎「僕は特急の機関士で」
・細野晴臣「choo choo ガタゴト」
・はっぴいえんど「抱きしめたい」
・シバ「夜汽車に乗って」
・友部正人「一本道」
・はしだのりひことクライマックス「花嫁」
・上田正樹とSouth to South「最終電車」
・武蔵野タンポポ団「ミッドナイトスペシャル」
・いとうたかお「あしたはきっと」
始発電車から、明日の朝の一番列車まで。まだまだ、ありますよね。曲と曲の間に、市川さんが録音した電車の走行音をたっぷりと。素晴らしいアルバムになりそうです。
多趣味で凝り性で、頭が良くて姿も良くて音程も良い、じつに面白くて素敵な市川紗椰さん。またいつかお目にかかれましたら。――小西康陽