8月25日(月)、東京・テアトル新宿にて映画『海を感じる時』(9月13日公開)のプレミア試写会が行なわれ、主演をつとめた
市川由衣と
池松壮亮、
安藤 尋監督、原作の中沢けいが舞台挨拶。「人生を掛けて挑んだ」と断言するほど思い入れの強い作品であることを明かした市川は、思わず感極まって涙を流す場面も。
本作について、「初めて読んだ時から“恵美子”に惚れて……覚悟を決めました。本の中の恵美子はイタい女だな、と思ったこともあるんですが、そのイタさが同じ女性として共感できましたし、もちろん脱ぐということに対して悩んだ部分はあったけど、この役を他の人が演じているのを観たくない! 絶対後悔する!と。精一杯演じました」と、その想いを語った市川は、「本当に覚悟を決めて女優魂をかけて挑んだ映画で、大好きな作品になりました。早くみんなに観てもらいたいです!」とメッセージ。
また、舞台挨拶の中盤には、本作のエンディング・テーマ「泣くかもしれない」を歌っているMOTELが登場し、アコースティックで生歌を披露。市川は、「恵美子を演じている時、ずっと聴いていたんです。この歌に助けられたこともたくさんあります」など、撮影を思い出したのか、涙をぐっとこらえている様子。
終始、感極まって言葉を詰まらせていた彼女でしたが、今回、本作で“前貼り”デビューを飾ったそうで、最近どうも前貼りを使うタイミングが多いという池松にそのコツを教わったとのこと。「撮影中は、もちろんお芝居も、という意味ですけど、池松さんのことを“先生”と読んでいました。ね? 前貼り先生」と、まさかの撮影秘話が明かされ、場内は笑いに包まれました!