ジョン・スミス 2010/06/25掲載(Last Update:14/08/19 18:27)
ブリティッシュ・フォーク界の巨匠
ジョン・マーティンや晩年の
デイヴィ・グレアムに見い出され、一度ライヴを観たら忘れられないと称される、イギリス・デヴォン出身のシンガー・ソングライター、
ジョン・スミス(John Smith)。通算2作目となるアルバム『マップ・オア・ダイレクション』が、7月4日に
国内リリースされることになりました。イギリスでは2009年に発売され、本国でもっとも人気のあるフォーク・ミュージック・サイト“Spiral Earth”で年間ベスト・アルバムを獲得している本作。フォーク・ミュージック・ファン必聴の一枚と言えそうです。
11歳の時に
レッド・ツェッペリンの「カシミール」を聴いて音楽に目覚め、その後、“(聴いた時に)すべてが変わった”と語る
ニック・ドレイクの
『ピンク・ムーン』と
バート・ヤンシュと
ジョン・レンボーンの共演盤『華麗なる出会い』を新たな“先生”として、とにかく聴き続けていたというジョン・スミスは、現在27歳。本格的に音楽家としての活動を開始すると、ジョン・マーティンをはじめ、
ジョン・レンボーン、
マーティン・カーシー、マーティン・シンプソン、デイヴィ・グレアムといった面々のツアーに参加。前述アーティストのほか、ジョン・ドレヴァーやエディ・リーダーにも絶賛される圧倒的なギター・テクニックと、観念的かつ思慮深い詞世界で、“フォーク音楽の未来”と評されるまでの注目を集めています。
本作『マップ・オア・ダイレクション』は、プロデューサーのジェイソン・ボスホフのアイディアにより、アメリカ南部のスワンプ地帯を転々としながらレコーディングされたとのことで、背景には虫の声や電車の音、銃声までが偶然の産物として録音されており、ブリティッシュ・フォークとアメリカ南部の空気感の絶妙な融合も特徴的な一枚となっています。
なお、7月14日(水)には、完全招待制の初来日公演も決定。応募は、日本公式サイト(
http://www.mplant.com/johnsmith/live10.html)から。
同じく、日本公式サイト(
http://www.mplant.com/johnsmith/videohtml.html)ではライヴ映像が視聴可能。まずは、こちらで“フォーク音楽の未来”に触れてみては?