映画『天然コケッコー』やNHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』などを手がけた渡辺あやが脚本を担当、そしてその渡辺が“新進気鋭の逸材”と評する小林達夫が監督をつとめ、漫画家・杉浦日向子の傑作『合葬』が初の実写映画化を果たします。9月26日(土)より公開。豪華キャストに続き、ナレーションを
カヒミ カリィが、音楽を
ASA-CHANG&巡礼が担当していることも明らかにされており、また両者は今回が映画初参加となるとか。
鳥羽・伏見の戦い後、将軍の警護および江戸市中の治安維持を目的として有志により結成された“彰義隊”。高い志をもって結成され江戸の民衆から慕われながらも、幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまった彰義隊は、新撰組や白虎隊に比べると、これまであまり語られることがなかった存在。『合葬』は、将軍に熱い忠誠心を持ち、自らの意思で彰義隊に加わった青年“極”と、養子先から追い出され、行くあてもなく赴くままに彰義隊へ入隊した“柾之助”、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった“悌次郎”の、時代に翻弄された数奇な運命を描いた作品。
主演は、近年その存在感で高い評価を得ている
柳楽優弥と、今年デビュー10周年を迎える
瀬戸康史の2人。さらには、若手実力派の
岡山天音をはじめ、世界的に活躍する
オダギリジョー、NHK『まれ』でも好演を見せる
門脇 麦、『なぞの転校生』の
桜井美南とフレッシュな演技派を起用、これまでの“時代劇”とは一線を画す、現代の若者にも通じるリアルな青春群像を紡ぎ出しています。
江戸時代がまるで昨日終わったかのように、若者達の息使いや笑い声が私の胸を締め付ける。現代があの時代からずっと繋がっているという事をリアルに感じた。このような作品に参加する事が出来、本当に光栄でした。――カヒミ カリィ / ナレーション「弔いの音楽」
小林監督の意をうけて、ASA-CHANG&巡礼としての渾身のサウンド・トラックが仕上がりました。
みなさまの胸に響くように、祈りを込めて。――ASA-CHANG&巡礼 / 音楽(C)2015 杉浦日向子・MS.HS / 「合葬」製作委員会
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