10月にポーランドで開かれた若手ヴァイオリニストの登竜門、ヴィエニャフスキ国際コンクールで第2位に入賞した小林美樹のデビュー・アルバム
『ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 他』(OVCL-00454 税込3,000円)が11月18日にリリースされます。
小林美樹は1990年、アメリカ・テキサス州生まれ。幼少時から華々しいコンクール入賞歴やプロのオーケストラ・指揮者との共演歴を誇り、
ザハール・ブロンの目にもとまった才能です。
2006年、レオポルド・モーツァルト国際ヴァイオリン・コンクールに最年少で参加し、
ギドン・クレーメルらから審査員特別賞を受賞。国内外の音楽祭にも出演し、2008年にはザルツブルク音楽祭マスタークラス成績優秀者によるウィーン・ホールでの演奏会にも出演、ディプロマを取得しました。
2009年、桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業し、4月より特待生として桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースに進学。2010年からは奨学金を得てウィーン私立音楽大学に入学し、パヴェル・ヴェルニコフに師事。
技術はもとよりその高い音楽性と音色の素晴らしさで注目される、期待の若きアーティストです。
今回のアルバムのプログラムは
ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番と
プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番。目の覚めるような確かな技巧、また心を抉る驚くほどの表現力によって、醸し出されるロシアン・プログラムです。
ショスタコーヴィチでは
飯守泰次郎指揮、
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の抜群のサポートを得たライヴの盛り上がりが伝わってきます。またプロコフィエフのソナタ第2番では、実姉である小林有沙とぴったりと息のあったフレッシュさも聴きもの。
両曲とも恩師ヴェルニコフゆずりのロシア的演奏を繰り広げ、日本人の演奏とは考えられない表現の幅で聴くものを揺さぶります。