さる2月17日(木)、「ニコニコ動画(原宿)」/「ニコニコ生放送」(
http://live.nicovideo.jp/)にて、avex社長のMAX松浦と
東京プリンの伊藤洋介、そしてゲストに
小室哲哉やドワンゴ会長の川上量生を迎えた生放送番組『MAX松浦の朝まで松木らNIGHT☆』が放送! ネット時代の音楽や作曲の方法などについて濃いトークを繰り広げた番組中では、小室はニコ動でも活躍するボカロPなど、ネット時代の音楽クリエイターにも言及。「ネットの潜在的なクリエイターを集めて、そこに僕も加わってお互いに曲を見せ合うような、そういう機会を設けたい」と若手クリエイターとの交流、及びコンペ企画に意欲を示していました。
まず番組は「小室哲哉が最近何をやっているのか」という話題からスタート。ここで小室は「去年松浦社長から“
AAAやってみない?”という提案を受けてアルバム全曲やらせていただきました」と直近の仕事について語り、「(仕事では)悔いが残ることもあるけど、今回はこれ以上できることがないくらいの出来」とアルバムの完成度に自信をのぞかせていました。
そこから話題は、ニコ動で活躍するネット時代のクリエイターへ。過去にニコニコ大会議にも出演し、大いに刺激を受けたという小室は、「ネット社会になったここ10年くらいで音楽の作り方は変わりました。ボーカロイドを使われる方は、デスクトップだけで曲を作るわけじゃないですか」と述べ、「僕はそういう作り方じゃなくて、まず鍵盤に触れるところからなんです」と作曲方法の違いについて説明。
また、「(僕の曲作りを)見たい方って多いですか?」と質問。これに視聴者からは「見たい!」というコメントが弾幕となって寄せられ、話題は「小室の作曲方法」へ。伊藤の「一日最高何曲作ったことありますか?」との質問に、小室は「曲数は答えるのが難しいけど、同時に2曲とかは作れます。でもこれはそこそこのミュージシャンならやれることです」と答え、さらに曲ができるまでの時間については「“明後日までに作って”みたいなオーダーが最近あったんですけど、そのときは考えてから一つの塊になるまでが1時間くらいですかね」とさらり。
このスピードには伊藤や川上、そして視聴者も驚いたようで「さすがだ……」「やっぱり天才なんだな」といったコメントが流れていた。また、作曲の話の中では名曲「寒い夜だから」の制作秘話も披露。「冬の夜にスタジオに自転車で向かっていたんですけど、自転車に乗っていたら鼻歌とか歌っちゃいませんか? そこから出来たんですよ。“寒い〜夜だから〜”って。これは作り話じゃなくて本当に(笑)」。このあまりにも意外なエピソードに、会場と視聴者コメントは爆笑の渦に包まれる!
そして伊藤からの「やっぱりみんな小室さんの作曲風景を見たいんですよ」という言葉に、小室も乗り気の姿勢を見せ、「逆に僕はユーザーがどういう風に作っているのかも見てみたいですね」とコメント。“小室とユーザーが作曲し合う”というコンペ企画の実現に向けて一気に話が進行。ここで松浦から「(コンペでは)何か課題を与えればいいんじゃないかな。3日間で作る、とか」と提案があり、さらに「選ばれなかったらどうするの?(笑)」と小室に向けてニヤリ。
これに小室は「それは今の時代、あることなんですよ(笑)。でもそれでいいんです」と謙遜しつつも、「そんなに堅くしなくてもいいし、僕だけ縛りにしてもらってもいいですよ」と自信たっぷりに答えていました。
最後に小室は「ネットの作曲文化はそろそろ成熟期に入っているんじゃないかなと思います。潜在的なクリエイターの“この人に歌ってほしい!”っていう希望があれば、もしかしたら(こちらから)供給できるかもしれない。それが組み合わさったら面白いことができるんじゃないかと思います」と今後の展望について語り、ドワンゴ会長・川上は「全力で企画を考えます!」と力強くコメント。
番組エンディングでは持ち込んだキーボードで小室哲哉による「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」などの生演奏も披露されました!