さる12月14日(土)、東京「テアトル新宿」にてTVアニメ『NOIR(ノワール)』のオールナイト上映イベント〈『NOIR』オールナイト上映会〜過去への巡礼〜〉が開催! 会場は満席、立ち見も出るほどの大盛況となりました。
『NOIR』という作品を象徴する一曲「Salva nos」が場内に鳴り響くと、司会の北山 茂プロデューサー、続いてゲストとして“夕叢霧香”役の桑島法子、“ミレイユ・ブーケ”役の
三石琴乃が登壇。自己紹介の際には、桑島から「三石さんに“明日は過去への巡礼イベントですね”とメールを送ったところ、(作品の思い出が)過去すぎて道に迷っている、ミレイユ・“ボーケ”ですという返信が戻ってきました」とのエピソードも。
『NOIR』という作品にとって初めてのトークショーとなった今回(放送当時は、作品のシリアスなイメージを重視したこともあってファン・イベントは開催しづらかったのだとか)。作品のシリアスな雰囲気とは裏腹に、本作の監督であり、音響演出も兼任した
真下耕一の収録時の印象や、
冬馬由美、
納谷悟朗、
堀勝之祐ら豪華なゲスト声優陣の思い出など、当時の記憶を振り返りつつ、笑いの絶えないトークが続く。
中でも会場が大きく沸いたのは、即興芝居の一幕。印象に残った話数・シーンについての話題から、第11話「月下之茶宴」の中で霧香とミレイユ、そして
久川 綾が演じた人気キャラクター“クロエ”の3人による不思議な雰囲気のお茶会シーンを、壇上で再現することに! 桑島、三石の12年前と印象の変わらぬ演技がファンの耳を惹きつけるかたわら、今回のリマスター作業で全話を3周以上観ているという北山による、真に迫ったクロエの代演は大きな笑いを誘いました!
トークの後は、Blu-ray用に35mmオリジナル・フィルムから作成されたHDリマスター映像と、オリジナル映像を比較するコーナー。明確に発色の違いがわかる映像に、会場からは思わずどよめき。「モニタで観るとさらに違いがはっきりわかると思います」(北山)と、自信のほどをのぞかせるコメントも!
豪華なプレゼントが用意されたジャンケン・コーナーも大盛り上がりとなった今回のイベント。「12年経ってもイベントに駆けつけてくださって本当にどうもありがとうございます。私もすごく思い入れの深い作品のひとつです。三石さんとも初めてレギュラーでご一緒させていただいて、夢の様な作品でしたし、霧香もミレイユもクロエもみんな大好きです。ぜひ(上映会を)楽しんでください。そして今日、上映されない話数も本当に面白いので。特に前半戦の1話完結の素晴らしさ。BDであらためて(全話を)通して観てもらいたいなと思います。今日は本当にありがとうござました」(桑島)、「12年といえば十二支も一巡りですよ。それなのにこんなにお客さんにきていただけてびっくりしています。私もまだまだこの作品が好きなんだなと、見なおしてあらためて実感しました。いろいろな思いが短いセリフにつまっています。それを(映像の)“余白”の部分で感じ取っていただいて、味わっていただければ幸いです。今日はどうもありがとうございました」(三石)との言葉でフィナーレを迎えました。