世界各国の映画を日本に普及させる活動を行なってきた一般社団法人「外国映画輸入配給協会」(外配協)が発足50年を迎え、4月11日(水)に記念式を開催。式では、外国映画の素晴らしさをより広めているサポートぶりを評価し、藤原帰一(東京大学大学院法学政治学研究科教授)、
前田敦子(
AKB48)の2人へ、今回に限り制定された“外国映画ベストサポーター賞”が贈られました。
受賞した2人は驚きを表しつつも、「私と同じ世代で、まだ自分の夢を持ってない人は、夢を持つキッカケになると思うし、夢が広がるキッカケになるはずなので、ぜひスクリーンで映画を観て下さい!」(前田敦子)と語るなど終始、映画愛に溢れたイベントとなりました。
<外国映画ベストサポーター賞授賞式より>
――今のお気持ちはいかがですか?
藤原 「“なんで僕が?”という驚きが一番ですが、映画ファンの1人として、喜んで賞を頂きたいと思います」
前田 「(私も)自分が受賞ということで、ビックリという感じです。どうして私がって……。私こそただの映画ファンなので。外国映画はたくさん夢が詰まってて本当に好きなんですよ。本当にいろんな夢を見せてくれるので、感謝しています」
――映画は年に何本ぐらい観ますか?
藤原 「年間200本を切ってしまっています……。“200”というのがひとつの基準になるかと思いますが。いつもは夜の11時ぐらいに映画を観はじめて、よかったらそのまま寝るんですけど、イマイチだったらお口直しにもう1本古い映画を観たりして、そうこうしていると200本くらいになってますね」
前田 「私はDVDプレイヤーを常に持ち歩いて、待ちの時間やメイクの時間など、細かい時間で観たりもしています。そういうのも入れると多いときは週に5本くらいのときもありますね。1日に2本観たりとかも普通です。映画を観るときは、もちろん字幕です! 映画をそのまま味わいたいし、そのままの声と雰囲気で楽しみたいです」
――一番好きな外国映画を教えて下さい。
藤原 「大学教授として、これは観ておかないと映画好きとは言えないというのは『市民ケーン』や『黒い罠』だと思います。もう、観てないというのはあり得ないですね。1人の映画好きとしての好きな映画は、『カサブランカ』ですね。映画の基本だと思います」
前田 「私は映画にも出演させていただいているので、どうしても撮られる側で考えちゃうときがあります。“今のアングルってどうやって撮ったのかな”って、考えながら観るのが好きです。最近よかったのは、『ヒューゴ(の不思議な発明)』がすごく良かったです!この映画を観て、まだまだ自分も知らないことがたくさんあるんだなと思いました。最近ではあと『アーティスト』を観ました。友達で“字幕の見方が分らないから外国映画を観ない”っていう子が多いんですけど、“なんで!?”って思うんですよ。映像と文字が同時に見られないらしいんですけど、それはきっと慣れだし、自然に出来ますよね」
――最後にメッセージをお願いします。
藤原 「前田さんがおっしゃった『ヒューゴ』も『アーティスト』も、昔の映画の愛に詰まった作品。それを前田さんのような若い世代の人が楽しんでくれているのは本当に嬉しい。今劇場で公開されている映画は面白いものばかりです。アートフィルム系では『メランコリア』や、ライアン・ゴズリング主演の『ドライヴ』も素晴らしい。今の映画館には幸せしか詰まっていません!」
前田 「私もこれまでに外国映画を通して、たくさんの夢を見せてもらいました。私と同じ世代で、まだ自分の夢を持ってない人は、夢を持つキッカケになると思うし、夢が広がるキッカケになるはずなので、ぜひ、スクリーンで映画を観て下さい! 生きている間に観きれないと思いますけど、もっともっと映画を知りたいです。まず『カサブランカ』、必ず観ます(笑)。楽しみです!」