時代を読むアンテナの鋭さを持ち、コンセプトを重視したさまざな仕掛けを用意、音楽シーンで定番となった作品を数多く生み出した
マルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)が4月8日、癌(悪性中皮腫)のためスイスの病院で死去しました。64歳でした。
マルコム・マクラーレンは、
セックス・ピストルズのマネージャーとして彼らを大ヒットに導いた人物で、“彼が存在しなければ英国のパンクはなかった”とも言われる存在。また
バウ・ワウ・ワウや
アダム・アントのプロデューサー、「Baffalo Gals」などのヒット曲を放ったアーティスト、画家、映画のプロデューサーとしても活躍。アーティストとしてMalcolm McLaren & The World's Famous Supreme Team名義で1983年に発表したアルバム『Duck Rock』(写真)では、ノン・ミュージシャンならではの自由な発想で、引用と編集を駆使した通常のミュージシャンには作れない音楽を構築。ヒップホップ・クラシックとして知られる「Baffalo Gals」などを生み出します。
報道によれば、かなり以前に癌と診断され、スイスの病院で治療を受けていたようです。心よりご冥福をお祈りします。