29歳にして亡くなった実在の天才棋士・村山 聖(むらやま さとし)の生きざまを描いたノンフィクション小説を映画化、今秋公開が予定されている『聖の青春』(原作:
大崎善生、監督:
森 義隆、脚本: 向井康介)。主演は、幅広く多彩な作品に出演を果たしている俳優・
松山ケンイチがつとめます。
幼少期より腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山 聖。入院中のある日、聖少年は父が何気なく勧めた将棋に心を奪われる――。「東の羽生、西の村山」と並び称された天才棋士・村山 聖の全力で駆け抜けた壮絶な一生を描く『聖の青春』。主演をつとめる松山ケンイチは、「ヒロインが羽生善治さんという硬派な作品です。将棋が好きな方はもちろん、人生をつまらなく感じている方も、何かに夢中になっている方でも、こんな人間がいたんだと魅かれる作品です。“村山 聖”は必ず見る人の心に何かを残します。宜しくお願い致します」とメッセージを寄せています。
(C)2016「聖の青春」製作委員会
■『聖の青春』(さとしのせいしゅん)
2016年秋全国公開
配給:KADOKAWA
[ストーリー]
1994年、将棋のプロ棋士・村山 聖(さとし)六段は、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指し、15歳の頃から10年間弟子入りし同居していた森師匠の元を離れ、上京しようとしていた。聖の上京を広島の両親は強く反対する。反対の理由、それは、聖が幼少期より「ネフローゼ」という腎臓の難病を患っていたからである。彼は、常に死と隣り合わせで生きていたのだった。東京――。髪や爪は伸び放題、足の踏み場もなく散らかった家、酒を飲むと先輩連中にも食ってかかる聖に皆は呆れるが、みな彼の将棋にかける思いを理解し、影ながら支えた。聖が七段に昇段したころ、同じ年齢の羽生善治が前人未到のタイトル五冠を達成し、「名人」のタイトルを獲得する。聖は強烈に羽生を意識、彼に対し、ライバルのような、憧れのような想いを抱いていた。羽生に刺激を受けた聖は更に将棋に没頭し、並居る上段の先輩棋士たちを下して、快進撃を続ける。そんな中、聖の身体に癌が見つかる。だが、「このまま将棋を指し続けると死ぬ、手術し、療養すべし」という医者の忠告を聞き入れず、聖は将棋を指し続けると決意する。彼の命の期限は刻一刻と迫ってきていた……。