カナダ出身のジャズ・シンガー、
マット・ダスク(Matt Dusk)がカナダ大使館 オスカー・ピーターソン シアターでプレミアム・ライヴを行ない、新作から表題曲「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などを披露。“21世紀の
フランク・シナトラ”と賞賛される正統派クルーナー・スタイルのヴォーカルと、大人の色気漂うエレガントなステージで客席を魅了しました。
7月10日(水)には4年ぶりのニューアルバム『マイ・ファニー・ヴァレンタイン チェット・ベイカー・ソング・ブック』(RBCP-2692 税込2,625円)がリリース。その名のとおり、マットが尊敬してやまない
チェット・ベイカーに捧げられています。
「僕が十代のころ、JAZZを志すきっかけになったのがチェット・ベイカーの音楽でした。このアルバムを作るにあたって、ひたすら目指したのは彼の偉大なる作品をどう引き立たせるかということです。 そして、本作をリリースする2013年はチェットの没後25周年という記念すべき年であるということも、このアルバムをより特別なものにしてくれました。 本アルバムがリスナーの皆さんをチェット・ベイカーの時代に引き戻し、そして、チェットの作品の新たな魅力を再発見するような作品になればと願っています」 ステージでも「チェットのヴァージョンが完璧すぎるので……。でも僕のヴァージョンも気に入ってもらえることを願います」と、少しはにかんだ笑顔をみせたマット。チェット愛はとんでもなく深いようです。
80名編成のオーケストラを従えた演奏の豪華さも聴きどころ。忘れがちな豊かさをふと思い出させてくれる芳醇さです。
そして、この日もうひとつニュースが発表されました。9月に開催される“第12回東京JAZZ”のステージでは、ゲスト・
八代亜紀とのデュエットを披露してくれるそうです。
「曲はまだ秘密だけど、みんなが喜んでくれる曲を選びます」と約束してくれました。ニュー・アルバムそして来日公演と楽しみが続きます。