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原発を考える映画『100,000年後の安全』をアップリンクが無料配信

マイケル・マドセン(監督)   2014/01/22 16:27掲載
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原発を考える映画『100,000年後の安全』をアップリンクが無料配信
 2月9日(日)に投票が行なわれる〈2014年東京都知事選挙〉を迎えるにあたり、映画配給会社「アップリンク」は、2011年4月に公開し全国で大きな話題となったドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』を、イデオロギーを超えて、原子力発電所について考える映画として“本編吹き替え版全編”をYouTubeで無料配信します。期間は2月10日(月)正午12:00まで。視聴は配信ページ(www.uplink.co.jp/100000/2014)からどうぞ。

 原発から生まれる高レベル放射性廃棄物の処理をめぐり、未来の地球の安全を問いかける『100,000年後の安全』。小泉元首相が本作を観て、映画の中で描かれたフィンランドの最終処理場「オンカロ」を視察で訪れ、自らの意見を“脱原発”に大きく転換するきっかけとなったとか。

 また、フィンランドは脱原発国ではなく、現在4基の原子炉が操業中で今後2基を建設予定、総発電量のうち原発による電力は約30%とのこと。そのうえで、高レベル放射性廃棄物“核のゴミ”を出すならその処分まできちんとしよう、ということで、世界で初めて地下処分場選定が最終決定した国です。

 この処理場、通称「オンカロ」は、2020年に操業開始を予定しており、最大9,000トンの核のゴミを収容できます(原子炉1基からは年間約20トンの核のゴミが排出されるため、合計6基の原子炉で50〜60年間運転する場合に発生する量の受け入れに対応できることに)。ちなみに、日本には50基の原子炉があり、現在すべて運転停止中。また、これまでの核のゴミは地上に保管されています。

 なお、本作の監督をつとめたマイケル・マドセンは、「オンカロの取材をしたとき、学者たちに“高レベル放射線廃棄物処理場が作れない国があるとしたらどこか”という質問をしました。その答えは“日本”でした。現在の科学では放射性廃棄物の処理は地層処理しかないと言われていますが、地層処理場ができないのに原子力を持っている国である日本は、火山があり地震があり、常に地層が安定していません」と、語っています。

100,000年後の安全

100,000年後の安全

100,000年後の安全

100,000年後の安全

100,000年後の安全


映画『100,000年後の安全』無料配信
2014年1月22日(水)正午12:00〜2月10日(月)正午12:00
www.uplink.co.jp/100000/2014

監督
マイケル・マドセン

日本語吹き替え版ナレーション
田口トモロヲ

※DVD発売中
視覚障害者対応日本語音声ガイド付
DVD封入特典
劇場パンフレットダイジェスト版(24Pフルカラー)
イントロダクション―未来のみなさんへ― / プロダクション・ノート / 監督インタビュー / オンカロとは─フィンランドにおける最終処分場のサイト選定経緯─ / 放射性廃棄物に関する基礎知識 / あとがき(アップリンク社長・浅井 隆)
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