かつて“プログレの貴公子”と呼ばれ、日本のロック、フュージョン界を代表するキーボーディスト、
難波弘之のキングレコード時代のアルバム2作
『Sense of Wonder』(写真)と
『グリーン・レクイエム』が、待望の紙ジャケ&SHM−CD仕様で7月21日にリリースされます。
難波は、76年の
金子マリとのバンド、
バックスバニーでデビューして以来、30年以上にわたり、ソロやバンド(
Sense Of Wonder、
野獣王国、
A.P.J.など)、
山下達郎や
竹内まりやのバックバンドとして多くの作品やライヴに参加。作曲家としてもTVやゲーム、アニメ音楽なども幅広く手がけており、まさにスーパー・キーボーディストとして活躍してきました。2008年にRCA時代のソロ、Sense Of Wonder名義の6タイトルが紙ジャケで再発され、ファンからはキングレコード時代の作品も紙ジャケ化が熱望されていたところでした。
今回リリースされるのは、79年のソロ・デビュー・アルバム『Sense of Wonder』(KICS-91566)と、84年にリリースされたSense Of Wonder名義の『グリーン・レクイエム』。難波本人がリマスタリングに立ち会い、当時のLPのジャケや帯、インナースリーヴまでも忠実に再現したファン待望のアイテム!
『Sense of Wonder』は、ジャケットを手塚治虫が手がけ、作曲家として山下達郎や
吉田美奈子ら、バックミュージシャンとして
織田哲郎、
山岸潤史ら、ほか多数の著名ミュージシャンが参加。SF小説のタイトルが楽曲名としてずらっと並ぶコンセプチュアルな作品となっています。こちらにはボーナス・トラックとして難波が所有していた初商品化となるライヴ音源も収録予定。
そして『グリーン・レクイエム』は、80年に発表された新井素子著の同名SF小説のイメージ・アルバムで、難波をはじめSense Of Wonderで録音されたもの。イメージ・アルバムのため、彼らのテクニカルかつパワフルな印象は控えめながらも、統一された落ち着いた世界観が印象的な一作。ジャケットは小説のコミック版を手がけた文月今日子。当時のLPには、その文月氏が手がけたポスターやピンナップが同梱されており、今回の再発にあたりこちらも復刻が予定されているとのことです。
どちらも初回限定生産のため、ファンは早めにゲットです!