ゲイリー・ムーアの原点として知られるアイルランドのスキッド・ロウが、初期に祖国でのみリリースしたシングル曲が初めてCD化されることになりました。

　今回、英国のHux Recordsがリリースする編集盤『Live And On Song』（写真）に収録のそれらの音源は、1969年にSong Recordsから発売されたデビュー・シングル「New Places, Old Faces」と2ndシングル「Saturday Morning Man」。「New Places〜」のヴォーカルはなんと、フィリップ・ライノット。この後、すぐに脱退してシン・リジィを結成するため、スキッド・ロウのアルバムにフィルは参加しておらず、この曲は貴重すぎる音源と言えるでしょう。そのカップリングである「Misdemeanour Dream Felicity」と2ndシングルの「Saturday〜」はゲイリーのヴォーカル曲。

　さらにこの編集盤には、1971年にレコーディングされたBBC『Live In Concert』出演時のパフォーマンスも収録されており、13分、16分といったインプロヴィゼーションを展開。ブルースを基盤に、サイケデリックやプログレッシヴな要素も兼ね備えた彼らの真骨頂が楽しめる模様です。発売はUK盤が4月10日の予定。ゲイリー、シン・リジィのマニアは必携でしょう。

　なお、ゲイリーは4月に新作『Old, New, Ballads, Blues』を海外で発売します。コチラもお忘れなく。



●『Live And On Song』収録曲
※（　）内は演奏時間

＜Song Records singles, 1969＞
01. New Places, Old Faces (3:22)
02. Misdemeanour Dream Felicity (4:30)
03. Saturday Morning Man (4:08)
04. Mervyn Aldridge (4:10)

＜BBC Live In Concert, 1971＞
05. Christian Blues Brother (13:30)
06. Felicity (16:35)
07. Pretty Girls (2:48)