1989年8月12日と13日、旧ソビエト連邦のモスクワにて行なわれた大規模ロック・フェスティヴァル“Moscow Music Peace Festival”がDVD化されることになりました。東西冷戦の最中に共産圏で行なわれたフェスティヴァルということで、大きな話題となった公演です。

　レニングラード・スタジアムでのこのフェスに参加したアーティストは、スキッド・ロウ、シンデレラ、ボン・ジョヴィ（写真は当時の最新作『ニュー・ジャージー』）、モトリー・クルー、オジー・オズボーン、スコーピオンズ、そしてロシア出身のゴーキー・パーク。敏腕マネージャー、ドグ・マギーが主催し、彼の担当するアーティストが中心となって歴史的なイベントを彩りました。この直後の11月、ベルリンの壁が崩壊して冷戦が終結、スコーピオンズはこれらの経験をもとに名曲「ウィンド・オブ・チェンジ」を作ったわけです。

　実はこのフェス、前年に麻薬密売に関わったとして逮捕されたマギーの慈善活動の一環。モトリー・クルーと出演順やステージ・セットの問題で大揉めになり、結果、モトリーがマギーの元を離れることになるなど、舞台裏ではキナ臭いこともあったようですが、これだけの面子が一堂に会してのフェスは今では考えられないこと。充実したパフォーマンスとともに、当時の空気をもう一度感じてみましょう。この『モスクワ・ピース・フェスティヴァル VOL.1』（WPBR-90564 税込\3,900）、『〜VOL.2』（WPBR-90565 税込\3,900）、発売はともにワーナーミュージック・ジャパンより5月24日の予定です。

●『モスクワ・ピース・フェスティヴァル VOL.1』収録曲
＜スキッド・ロウ＞
01. ホリデイズ・イン・ザ・サン（さらばベルリンの陽）
02. メイキン・ア・メス
03. ピース・オブ・ミー
04. ビッグ・ガンズ
05. エイティーン・アンド・ライフ
06. ユース・ゴーン・ワイルド

＜シンデレラ＞
07. バッド・シームストレス・ブルース
08. カミング・ホーム
09. ノーバディズ・フール
10. ジプシー・ロード
11. シェイク・ミー

＜ボン・ジョヴィ＞
12. レイ・ユア・ハンズ・オン・ミー
13. ワイルド・イン・ザ・ストリーツ
14. ブラッド・オン・ブラッド
15. ウォンテッド・デッド・オア・アライヴ
16. リヴィン・オン・ア・プレイヤー

＜ジャム・セッション＞
17. ハウンド・ドッグ
18. ロックン・ロール

●『モスクワ・ピース・フェスティヴァル VOL.2』収録曲
＜モトリー・クルー＞
01. オール・イン・ザ・ネーム・オブ…
02. ワイルド・サイド
03. ガールズ・ガールズ・ガールズ

＜ゴーキー・パーク＞
04. バング
05. ウィズイン・ユア・アイズ
06. トライ・トゥ・ファインド・ミー
07. マイ・ジェネレーション

＜オジー・オズボーン＞
08. アイ・ドント・ノウ
09. 暗闇にドッキリ!!
10. 自殺志願
11. スウィート・リーフ
12. パラノイド

＜スコーピオンズ＞
13. ブラック・アウト
14. ビッグ・シティ・ナイツ
15. ホリデイ
16. ザ・ズー
17. ダイナマイト
18. スティル・ラヴィング・ユー

＜ジャム・セッション＞
19. ロング・トール・サリー
20. ロックン・ロール

※両作品共通仕様
画面：4:3
音声：ステレオ
字幕：日本語