2006/06/12掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
古くはタイムボカン・シリーズや『うる星やつら』の演出を手掛けるなど、方向性のひとつとしてファンに認識されている“押井コメディ”の復活を告げた、
押井守監督の最新作『立喰師列伝』が早くもDVD作品として発売! バンダイビジュアルより9月22日に発売される予定です。
自身の小説を本人自ら脚本・監督を担当して映画化した本作は、昭和の東京下町を舞台に密かに繰り広げられる、伝説の立喰師と店のおやじたちの虚々実々の駆け引きを描いた作品で、押井守が描き出すもうひとつの戦後、東京の歴史でもあります。またアニメーション制作を手掛けたプロダクションI.Gの社長・
石川光久(役名:哭きの犬丸)のほか、スタジオジブリの鈴木敏夫(役名:冷やしタヌキの政)、兵頭まこ(役名:ケツネコロッケのお銀)、作曲家・
川井憲次(役名:ハンバーガーの哲)らが出演した実写とアニメーションとを融合させた、これまでにない映像手法にも注目が集まった作品でした。
DVDでは
通常版(BCBA-2624 \5,040)のほか、豪華特典付きの
コレクターズセット版(BCBA-2623 \10,290(税込))も同時発売予定。コレクターズセット版には、メイキング他収録のスペシャル・ディスクに加え、レプリカ台本、豪華特製ブックレットを付属する予定です。“傑作である事は疑いない”と監督自身もコメントした本作、DVD作品としてもお楽しみください!(写真はオリジナル・サウンドトラック)
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『立喰師列伝』コレクターズセット版(BCBA-2623 \10,290(税込))
≪初回封入特典≫
・スペシャルディスク同梱(メイキングその他特典満載!約90分)
・レプリカ台本(A/R現場で使用された台本を縮小複製!約120P)
・初回封入特典 豪華特製ブックレット(マニアを唸らすネタ満載!64P予定)
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『立喰師列伝』通常版(BCBA-2624 \5,040)
≪ストーリー≫
物語の幕開きは、第二次大戦直後の闇市。バラックの立ち並ぶ焼け跡に一軒の立ち食い蕎麦屋があった。そこにひとりの男が現れる。長髪のその男は店主に向かい、こう言った。「月見。・・・そばで」卵を先に割りいれた蕎麦に、そろそろと出汁が注がれる。と、丼の中に黄色い月にふいにかかる薄い雲。「いい景色だ・・・」男がつぶやくのを聞いて、店主がたまらず叫ぶ。「たかが、蕎麦じゃねえか!」その叫びを端緒にして、伝説の立喰師“月見の銀二”のゴトが始まった。
時は流れて60年。日米安保条約で揺れる永田町。連日のデモで騒然とする国会議事堂の近くにある蕎麦屋に、美しい女が一人入っていく。「ケツネ。・・・おそばで。あ、コロッケも欲しいな」彼女こそ美貌を武器にゴトを働く“ケツネコロッケのお銀”である。その後も続々と現れる8人の伝説の立喰師たちの物語がいま始まる。