カーカス 2006/12/13掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
80年代後半、それまでにない衝撃的な音楽、いわゆる“ゴアグラインド”を作り出し、いまだその影響力が衰えることのない、英国はリヴァプールの
カーカス。96年の解散後、リリースされるとアナウンスされ、プロモーション盤が配布されていながらも、ドラマーKen Owenが病魔に倒れ(再起不能と診断されたとか)家族の意向によりお蔵入りとなっていた幻のベスト盤『チョイスカッツ』(写真)。Kenの奇跡的な回復により日の目を見ることとなったという感動的な経緯を持つこの作品が、ついに
日本盤(XQAN-1034 \2,415(税込))として来年2月21日に登場です!
内容はといいますと、5枚のアルバムからKenが万遍なく選曲したベスト13曲と、BBCセッション音源が8曲の計21曲。……ここまで聞いて「『解体全書〜ベスト・オブ・カーカス』(廃盤)持ってるし、『ジョン・ピール・セッションズ』もよく見かけるからいいや〜」と思ったあなた。それは違います!本作のBBC音源8曲中、4曲は未発表音源。そしてブックレットには秘蔵写真やKenのインタビューを掲載。盟友ビル・スティアー、ジェフ・ウォーカーとの出会いから、仲間たちとの楽しかった日々、そして解散まで……。写真を見ながら歴史を追ってゆくと、ファンならば涙なしには読めない内容となっています。
現在、ビルは
ファイアバード、マイケル・アモットは
アーク・エネミー、ジェフもソロで活躍とそれぞれの道を歩んでいるカーカスのメンバーたち。過去を切り捨てるのではなく、誇りとして前に進んでいる、そんな気持ちの伝わる素敵なベスト盤となっています。日本盤にはさらにボーナスとしてビデオ・クリップを2曲収録。カーカス未聴の方にも入門編として最適な内容ですので、プレゼントにもどうぞ!