サイモン・ラトルやクラウディア・アバド、ダニエル・バレンボイムといった現代のクラシック・シーンのカリスマから強い支持を受ける、弱冠25歳の南米ベネズエラ出身の指揮者ドゥダメル(グスターポ・ドゥダメル)がついに日本デビューを果たします。

　このたび日本盤化される『ベートーヴェン：交響曲　第5番＜運命＞、第7番』(写真・UCCG-1345　\2,500(税込))は、自らがなんと14歳から音楽監督をつとめるシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラを率いてベネズエラ中央大学で2006年2月に録音されたもの。エキサイティングでエモーショナルな、情熱が疾走する熱演が収録されています。

　貧困層に属する子供たちを犯罪や麻薬から遠ざける手段の一環として音楽教育に熱心だというベネズエラ。なかでもシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラは、国全体でおよそ25万人の子供がクラシック音楽に参加している中での頂点ともいえる選抜ユース・オーケストラです。ドゥダメル自身も“音楽が人生を変え得る”という絶対的信念に基づき挑戦したという、力強く強烈な個性を放つベートーヴェン。ぜひお試しあれ！