2005年に行なわれたフランスのアート・ロック・フェスティヴァルを撮影したドキュメンタリー・フィルム『NOISE』が、7月11日より3週間、吉祥寺バウスシアターにて“爆音”公開されることが決定しました!
この映画は、83年から始まった歴史あるアート・ロック・フェスティヴァルの模様を収めたもので、2005年、“白紙委任状”を託された=ディレクションを務めた映画監督
オリヴィエ・アサイヤスが、当日の撮影も行ないました。
2つの会場を舞台にコンサート、朗読、実験映画を織り交ぜた多彩なプログラムが展開、中でもハイライトは、
ソニック・ユース(Sonic Youth)のメンバーによるライヴ。
キム・ゴードン(b)と
サーストン・ムーア(vo、g)によるユニット“ミラー/ダッシュ”、リー・レーナルド(g)、スティーヴ・シェリー(ds)による“テクスト・オブ・ライト”の演奏シーンを観ることができます。“ミラー/ダッシュ”は、サーストン・ムーアによる、カセットテープを使ったたっぷりのフィードバック音が圧巻です!
また、ソニック・ユースのほかにも、女優で音楽活動もしている
ジャンヌ・バリバール(Jeanne Balibar)、アルジェリアのウード奏者アラ、
ブロークン・ソーシャル・シーン(Broken Social Scene)のエミリー・ヘインズ(Emily Haines)とジェイムズ・ジョー率いる
メトリック(Metric)、叔父である
アリ・ファルカ・トゥーレ(Ali Farka Toure)を30年サポートしているマンディカ族のギターの名手アフェル・ボクームら、多彩なアーティストのライヴ・シーンが堪能できます。
全編ほぼライヴ・シーンで構成されていますが、映画に組み込まれたオリヴィエ・アサイヤス制作の未公開フィルム2作品や、ジム・オルークが音楽と撮影を担当した映像作品も見もの。“ナマ”のライヴ映像と、丹念に作り上げられた未公開短編が相互に影響しあい、溶け合って、“アサイヤス”としか言いようのない一つの作品に仕上がっています。音楽ファン、映画ファンともに必見のこの作品。バウスシアターならではの“爆音”でお楽しみ下さい!