NBAのフェニックス・サンズなどで活躍し、スムース・ジャズ・シーン屈指の人気ベーシストであった
ウェイマン・ティスデイル(Wayman Tisdale)が、2年に及ぶガン闘病の末、5月15日に死去。享年44歳。
大学時代にバスケットボールの全米代表(オールアメリカン)に選出され、1984年にはロサンゼルス・オリンピックにて金メダルを獲得。その後、NBAにて86年から97年までの12シーズンにわたって活躍し、多くのバスケットボール・ファンの記憶に刻まれました。
NBAの現役選手であった95年、初のアルバム『POWER FOWARD』を発表。このアルバムには
マーカス・ミラーや
ケニー・ギャレットらが参加し、ジャズ・ファンの間で話題を呼びました。その後、『IN THE ZONE』(96年)、『DECISIONS』(97年)、『FACE TO FACE』(01年)とコンスタントにアルバムを発表。スムース・ジャズ・シーンを代表するベーシストとして、その地位を築いていきました。
しかし、2007年に骨ガンと診断され、その後、右脚を切断。2008年10月に行なわれた
デイヴ・コーズの来日公演への出演が決定していたものの、参加が不可能になってしまいました。今年4月からはツアーが開始され、その矢先の出来事でした。心よりご冥福をお祈りします。(写真は2008年に発表されたアルバム『Rebound』)