1979年6月23日、イイノホールでのデビュー・リサイタルから30年。いまや人気沸騰で、公演回数NO.1を誇るヴァイオリニストの
天満敦子のデビュー30周年記念盤
『ロマンティックをもう一度』(KICC-781〜2 税込4500円)が5月27日に発売されます。
豪華2枚組の内容は、“天満のオッカケ”として知られる
小林亜星が彼女に提供してきた作品の集大成。9曲の書き下ろし新曲を含む全28曲すべてが、今回新たに録音されました。かの名曲「望郷のバラード」のオーケストラ伴奏版も収録されています。
小林亜星はこの新譜について、次のように綴っています。
「最近はいわゆるロマンティックなものは流行らなくなってしまいました。私は天満さんの演奏を聞く度に、メロディーに生命を与えることのできる、真の天才を見る気がします。天満さんこそ私の思う“ロマンティック”な音楽を表現してくれる人なのです。喜寿を迎えるに当たり、私の作曲家人生の総決算ともいうべき作品集を、書き下ろした新作9曲を含めて、天満さん、吉武さん、そしてドゥチマルさん率いるアマデウス室内オーケストラの皆さんにレコーディングして貰いました。自分の思う音楽を世に問い、ご賛同をいただければ幸いです」
ロマンティックをもう一度――現代の“即物的で理性優先(感情抑制)”の風潮に対する警鐘をテーマに、想いの限りを弓に託し、真の心のうたを謳いあげる一枚、ぜひお聴きください。