ガレージ・サイケを語るうえでは欠かせない名バンド、
ザ・シーズ(The Seeds)のフロントマンとして活躍したスカイ・サクソン(Sky Saxon)が6月25日、米テキサスのオースティンにある病院にて死去しました。死因は明らかにされていませんが、内臓の伝染病を医師に指摘され、入院していたようです。
誕生年にいくつかの説(1937年、45年、46年)があるスカイ・サクソンは、60年代初めよりミュージシャンとしてのキャリアをスタート。いくつかのバンドを経て、65年にザ・シーズを結成。ファズ・ギターとエレキ・ピアノをベースに、1コードか2コードでひたすら突っ走るナンバーを得意としたバンドで、翌66年には、唯一の全米トップ40ヒット・ナンバー「Pushin' Too Hard」を含んだデビュー作『ザ・シーズ』(写真)を発表します。
ザ・シーズは68年に解散。その後は、いわゆるスピリチュアルな世界に魅了され表舞台から遠ざかっていましたが、2004年にSky Saxon & The Seeds名義でアルバム『RED PLANET』をリリースするなど活動を再開。2008年には
スマッシング・パンプキンズの
ビリー・コーガンと新曲を制作していたようです。
魔的な魅力を持つ歌声で、多くのリスナーを深みにはまらせた奇人スカイ・サクソン。心よりご冥福をお祈りします。