山下毅雄 2003/04/08掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
『七人の刑事』『ルパン三世』『大岡越前』『クイズタイムショック』『ジャイアントロボ』『パネルクイズ・アタック25』『霊感ヤマ感第六感』(写真は、いま聴き直してもセンスが飛び抜けている名曲の数々を収録した
『早すぎた奇才 山下毅雄の全貌 未発掘編』)などなど、生涯手がけたテレビ音楽の数は知れず、ワイルドなのに洗練、または洗練されているけどワイルドでもある摩訶不思議な魅力を持ったそれら楽曲が、いまでも耳にこびりついている直撃世代も多かろう偉大な音楽家、
山下毅雄。ここ数年は、“ヤマタケ”なる呼称とともに一大ブームと呼んで差し支えない再評価を受けている氏ですが、その再評価の波は、ついに多くのヤマタケ・ファンが復刻を待ち望んでいたに違いない幻の作品のCD化まで実現させました!!
4月19日に“SOLID RECORDS”から2in1仕様で復刻される『黒猫』『黒い足音』がそれ。『黒猫』は山下毅雄名義で発表された最初のアルバムであり(氏曰く10インチ盤だったそうだ)、『黒い足音』はその続編。どちらも昭和35年に発表された希少性も高い音盤で、長らくCD化が待たれていたもの。とくに『黒い足音』は、2002年に世を去ってしまった探偵作家・渡辺啓助氏のエッセイにも登場し、渡辺啓助氏の活動を綴った研究書には「城昌幸、渡辺啓助、香山滋、椿八郎らの作品からイメージされ制作された」などの記述もあり、音楽ファン以上に探偵小説マニアが捜し求めていた、まさに“幻の作品”。しかもこの音盤、なぜか“日本探偵作家クラブ(現在の日本推理作家協会)”推薦作品だからたまらない!! これで聴きたくならなかったら、探偵小説ファン失格ですって!!
そんなわけで、ヤマタケ・ファンも探偵小説ファンも必携のこのアルバム。“スリラームード”なんて副題も付けられていたとされており(とにかく背景や詳細がよく分かっていない2作品なのです・・・・・・)、かなり怖い音楽が聴けるようです(聴いた人曰くサン・ラみたいな曲もあり、とのこと)。収録内容の詳細は、リリース元である“
SOLID RECORDS”のHP内でご確認ください。