かつて“そうじゃなかった”時代があったことが信じがたく思えるほど、すっかりサングラスと長い顎鬚がトレードマークとして定着している大ベテラン・アメリカン・ロック・バンド“ZZトップ”が、かねてからリリースが伝えられていたアルバム『Mescalero』を4月15日にようやくリリース。日本盤（BVCP-21304\2,548（税込））は本国よりもひと月遅い5月21日のリリースが予定されている。

　フジロック・フェスへの出演も果たした99年に発表された『XXX（トリプルX）』（写真）以来となる約4年半ぶりのアルバムには、以下に掲載の全16曲が収録され、うち1曲はローウェル・フルスンの「Tramp」のカヴァー。ここ最近の作品では、ブルースなどのルーツ・ミュージックへの回帰も顕著になっていた彼ららしい選曲のカヴァーではないかと。ブルース、R&Bからザディコまでを呑み込んだルーツ・ミュージック色も色濃い多国籍サウンドが楽しめそうな予感です。また、「Que Lastima」は全曲スペイン語で歌われていたりと、いろいろ面白いことにもチャレンジしているようですね。期待。

　ところで、『Mescalero』同様にリリース情報が世に流れて久しいボックス・セット『Chrome, Smoke and BBQ』はいつになったらリリースされるのでしょうかねぇ･･････。

『Mescalero』
1.Mescalero
2.Two Ways to Play
3.Alley-Gator
4.Buck Nekkid
5.Goin' So Good
6.Me So Stupid
7.Piece
8.Punk Ass Boyfriend
9.Stackin' Paper
10.What Would You Do
11.What It Is Kid
12.Que Lastima
13.Tramp
14.Crunchy
15.Dusted
16.Liquor