レーナード・スキナード 2003/04/14掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
先日、無数の象が押し寄せてくるジャケットの猛々しさに較べると、ずいぶんと地味に、そしてひっそりリリースされた感のある
オールマン・ブラザーズ・バンドの9年ぶりとなるスタジオ・アルバム『Hittin’the Note』。若手バンドによる温故知新なサウンドがもてはやされる一方で、変わらず温故知故なサウンドを轟かせ続けている彼らの新作に当たるスポットライトの光量が減少する風潮に感じられるのは寂しいかぎりですが、日本でも
『ジョイフル・ノイズ』がリリースされた“プログレッシヴ・サザン・ロック”の明日を担う注目ギタリスト、デレク・トラックスもメンバーとして在籍している現編成のオールマンズは、やっぱり注目してほしいと思う今日この頃。グレッグ・オールマン曰く、72年の
『Eat a Peach』に並ぶ出来映えなアルバムなので、ぜひお聴きあれ。
さて、そのオールマンズとともに70年代サザン・ロック・ブームを盛り上げた一方の雄、
レーナード・スキナードも5月20日にアルバム
『Vicious Cycle』をリリースすることに。こちらはスタジオ・アルバムとしては、99年発表作
『Edge of Forever』(写真)以来4年ぶりで、ボーナス・トラックとして
キッド・ロックをフィーチャーした「Gimme Back My Bullets」も収録されるとのこと。はて、レーナードとキッド・ロックに接点ってありましたっけ? 2003年は73年でデビューした彼らにとって30周年の記念年でもあるので、少しは盛り上がってほしいところですが・・・・・・。あまり話題にされていませんね。
ちなみに、この2枚の新作、じつはどちらも“
Sanctuary Records”が発売を担当。なんと、気が付けば両バンドは同じレーベルから作品がリリースされる間柄に(オールマンズは所属レーベルそのものは自レーベル“Peach”)。そんな事態に感慨深く思っているファンも多いかと。現在のところ日本盤のリリース情報は未着ですが、どちらも根強く熱心なファンが日本に多くいるバンドなので、ぜひリリースしてほしいもの。レーナードの新作は、彼らの公式HPで試聴可能。どれもドライヴ感ある曲ばかりで、リリースが楽しみ!!