昨年1月に、久々となる本人名義のソロ・アルバム『パズル』と、ソロ・プロジェクト“asterisk”名義のアルバム『＊1』(写真)を同時リリースし、その充実した出来栄えに甚く感動させられた、元ザバダックの歌姫“上野洋子”が、今度は、彼女の音楽ルーツのひとつである、アイリッシュ・トラッドをカヴァーした楽曲を中心にしたニュー・アルバムをリリースすることになりました。(CRCP-20333\\2,800(税込))
　ザバダックでも、他のアーティストに提供した楽曲でも（吉岡忍に提供した名曲「いつか逢いたい」なんて、まさにそのもの！）、またはた、彼女もメイン・メンバーとして在籍するVita Novaでも、その影響を大いに感じさせるほど、彼女にとって、アイリッシュ・トラッド（もしくはケルト・ミュージック）が重要な要素となっているのはファンならずとのご存知かと思いますが、そんな彼女が、ついにそのルーツを歌い上げた日が来るとは、まさに感動もの。ついこの間も、同じアイリッシュ・トラッドをルーツに持つ、シニード・オコナーが同様のカヴァー・アルバム『永遠（とわ）の魂（うた）〜シャン・ノース・ヌア』を発表し、その出来栄えの良さが評判となりましたが、今作もそれに負けないくらいの力作となるのは、まず間違いなし。まだ、タイトルが『SSS - Simply Sing Songs - 』という仮タイトルであったり、そのカヴァー曲に加えて収録される予定のオリジナル曲(！)のタイトルが未定であったりするなど、まだ不明な点が多いのですが、でも、彼女自身が長年暖めてきた企画ということなだけに、これはかなり期待しておいて良いのでは？　リリースは現在までのところ、7月24日の予定なので、今夏の夜は、これを聴きながら過ごしてみるとしましょうかね？　要注目！