ファウンテインズ・オブ・ウェイン 2003/06/09掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
99年に珠玉のポップ・アルバム
『Utopia Parkway』(写真)を発表したにもかかわらず、その後に所属レーベルから契約を打ち切られてしまう不運に見舞われていた、アダム・シュレシンジャーとクリス・コリングウッドの名ソングライター・コンビを中心とするアメリカの4人組
“ファウンテインズ・オブ・ウェイン(FOW)”。
FOWの活動は音沙汰ないのに、
アイヴィーや
タヒチ80の作品を手掛けるなどのメンバーの“課外活動”は充実する一方だったため、「いつになったらFOWの新作を?」と気を揉んでいた人も多いでしょうが、4年も待った甲斐がある傑作がようやく完成しました!!
アメリカでは6月10日にリリースされることが決まっている新作のタイトルは『Welcome Interstate Managers』。今作が3枚目のアルバムとなるわけですが、これがドえらく評判がよろしゅうございまして、聴く人、聴く人、讃辞の嵐。誰もが過去最高傑作と太鼓判を押して歩いているほどに傑作との評判。前作『Utopia Parkway』が、99年度傑作ポップ・アルバム5傑入りする内容だったゆえに、アレを凌ぐ内容とは俄かに信じ難くもありますが、実際聴いてみるとなるほど素晴らしい出来!! 曲によってビートルズだったり、10ccだったりするわけですが、あくまでそれらは要素であって、曲そのものの味わいはいずれも立派なFOW節。とくに1〜3曲の抜けの良さときたら!! 彼らの新装された公式HPでも、新作からの2曲を試聴することができるので、待ち切れない人はそちらを聴いて、もう少しだけお待ちを。待たされ続けた4年間を、彼らの甘酸っぱいメロディで埋め合わせてもらうことにしましょう!!
さて、気になる日本盤ですが、こちらは早々とリリース先が決定しておりまして、6月25日に東芝EMIからリリースされます!!
日本盤(VJCP-68513\2,548(税込))にはボーナス・トラックも1曲収録。バンドによっては、レーベル移籍に伴い日本盤のリリースが絶えてしまう例も少なくないですが、まだまだFOWは恵まれています。頼むから売れてくれ!! そんな思い入れすら抱いてしまう傑作『Welcome Interstate Managers』を、ぜひお聴きあれ。
今回のアルバムには、元スマッシング・パンプキンズのジェイムス・イハが2曲にゲスト参加しておりますが、そういえばこの人も98年にソロ・アルバム『Be Strong Now』を発表したのを最後に作品のリリースが途絶えておりますね。こちらの新作が聴けるのはいつの日になるやら・・・・・・。